「悩んでいるのはあなただけじゃない」を伝え続けるminneの『作家活動アドバイザー』というタッチポイント

minneはサービス提供開始以来、イベントの開催や、ブランド・企業とのコラボ企画、勉強会、動画配信など作家とのタッチポイントを増やすさまざまな施策をおこなっています。
そこで今回のHRブログでは、作家とminneをつなぐ「作家活動アドバイザー」として2015年から約5年間で4,000名もの作家の悩みに寄り添ってきたまおさんに、オンライン・オフラインにおける作家支援についておはなしをうかがいました。

和田 まお(わだ まお)
Twitter:@ma0_k
あだな:まおさん
minne事業部マーケットグループ 作家活動アドバイザー。著書に「minneが教える売れるきほん帖」がある。最近はまっていることは青竹踏みとクリスマスツリーのデコレーション。 

タッチポイントとして誕生した「minneのアトリエ」

ー「minne LAB」の前身、「minneのアトリエ」ができたのはいつころですか?

まお:
2015年5月に東京都世田谷区にある「IID世田谷ものづくり学校」内にオープンしました。オープン初日はテレビ番組「ガイアの夜明け」の密着取材も入り、ハンドメイド業界への注目度がそれまでにも増して高まり始めた時期でした。

ー「minneのアトリエ」はどういう目的で作ったのですか?

まお:
当時は「ものづくりが好きな人たちが集い交流する場所」としてオープンしました。タッチポイントのひとつですね。
ものづくりをしている作家さんは個人で活動している方が多く、横のつながりが希薄です。なかなか情報が入ってこないんですよね。だからちょっとしたことでも深く悩んでしまうことが多いんです。そういった作家さんの課題を解決すべく、作家さん同士、ファンと作家さん、私たちサービス運営者と作家さんが気軽に交流でき孤独感を軽減しようというのがオフラインの場所をもうけた目的です。

ーインターネットサービスを提供している企業で、ユーザー(minneの場合は作家さん)がいつでもサービスを提供している中の人に会える場所があるというのは珍しいですよね。まおさんの「作家活動アドバイザー」という職種も珍しいものだとおもうのですが…

まお:
はい、他にそういった職種の方はいなかったのではないかとおもいます。職種としてはあまり聞き慣れないものではありますが、自分としては「作家活動アドバイザー」はサービスと作家さんとのタッチポイントを増やす施策としてなくてはならない存在だとおもっています。

なので最初は「作家活動アドバイザー」の存在と有効性を作家さんに認知頂くために、少人数、対面でのコミュニケーションに注力し活動をおこなっていました。

しかしいちど存在の有効性を認知いただけると、一人のアドバイザーで対応できる人数の限界があっという間に訪れました。そのため、2016年からは「アドバイザーの人数を増やさずに接触人数を増やす」ことを軸に数十名~規模のセミナー開催など、年間の接触人数を増やす施策や、SNSを利用した情報発信を開始しました。

ーなるほど。なるほど。接触方法を変えていったという事ですね。

まお:
そうですね。勉強会やイベントを開催するたびに私たちも知見が増えます。世の中の需要やサービスの成長変化も加味しながらタッチポイントを変化させていきました。2016年のスクール形式のセミナーに地方自治体や市町村が興味をもっていただき2017年からは奄美市、南相馬市、松山市、鳥取市、佐賀県、南三陸町、神戸市、札幌市など、各地でのminneのスタートアップ講座やレベルアップ講座を年間20~30回ほど開催しました。

できることを探して辿り着いた発信方法

―かなりの実施回数ですよね。

まお:
毎月どこかに出張に行っている状態でした。そうなってくると、出張に行っている期間に他の作家さんとの接触機会が作れないことが課題だと考えるようになったんです。そこで、考え辿り着いたのが、2018年からnoteで掲載を開始した作家さん向けコンテンツ「minne学習帖」です。各地でのセミナー開催と並行して文字情報で知見を広げる活動ですね。このnoteでの情報発信を見たインプレス社の編集部の方からお声がけいただき、「売れるきほん帖」の出版につながりました。

このように、できる事を常に探して、辿り着いた形で発信を続けています。2019年4月に「売れるきほん帖」出版したことでインターネット経由では接触できなかった層へのアプローチにチャレンジできたとおもっています。

―サービスの状態と作家さんの状態、どちらとも近い場所でみているからこそ、最適な接触方法でアプローチできているんですね。

まお:
子供がこの春小学5年になり、3年ほど前からようやくフルタイムで勤務できるようになりました。
それまでは時短勤務だったり、小学校のPTA活動でおやすみをいただくこともありました。いろんなサポートをしてくれる会社や仲間の支えがあるからこそ、作家さんへのアプローチに集中できているのもあるとおもいます。

それに関わってくださる企業の方々もすてきな方がおおいんです。「売れるきほん帖」を出版いただいた株式会社インプレスさんに、記事化いただく中で写真の撮り方は「カメラ1年生」を参考にしていましたとお話しをしたところ、偶然にも「売れるきほん帖」をご担当いただいた編集部の方が担当された本だったのです。それがきっかけで著者の矢島直美先生をお迎えし、株式会社インプレス主催で「minne×たのしいカメラ学校「minne作家のためのカメラ教室 iPhone編の開催が実現しました。

書籍を通じてminneや作家活動アドバイザーを認知いただいたので、その方たちにむけて書籍を軸にしたオフラインセミナーやSNSでの告知に注力をしました。そのなかで始まった施策がInstagramやYou Tubeの配信を使用した作家さんとの交流でした。

「おはよう!minne LAB」ネーミングに込められた思い

―InstagramやYouTubeでの動画配信はどのようにおこなっているのですが?

まお:
昨年末から開始したYouTubeの動画配信では、インスタライブでYouTube用動画の収録模様を生配信し、YouTubeでは編集した動画を投稿しています。コンテンツの内容は、基本的にminneの作家さんからお寄せいただいたお悩み相談です。

1回の配信で1つの相談を採用しています。内容は、価格設定や写真の撮り方等の基本的なお話から、月商30万円を目指す場合のアプローチ案など多岐にわたるご相談をいただいています。質問内容とは違う点で課題が感じられた、といった回答のケースも多くあります。

「おはよう!minne LAB」という名称は、精神的にズンとくる重いテーマの回も想定されるので「必ず午前中の明るい時間帯に実施したい」という思いと、「配信テーマに関して自分に置き換えて考える時間を数分でもいいのでその日のうちに持ってほしい」という願いから決めました。

―配信頻度はどのくらいですか?
まお:

インスタライブの配信は月・木の午前中に実施しています。近頃は毎回500名以上の方が視聴くださっています。コメントも活発に書き込んでくださり、YouTubeで知ってインスタライブにも興味を持った、という方からの書き込みも毎回多くいただいています。
YouTubeは11月時点でチャンネル登録が8,300名、投稿した動画は100本、合計視聴回数は660,000万回を超えました。

―YouTubeやインスタライブではハプニングもあったとか。

まお:
そうなんですよ。笑
生配信ならではのトラブルも多数ありました。

YouTube用の動画収録の録画ボタンを押し忘れて2回同じ内容を配信したり、配信中に宅配便業者の方がお越しになったり、近くをヘリコプターが飛んで声が聞こえなくなったり、毎回対策をしても網の目をすり抜けていろんなハプニングが起こっています。こういった事態はふつうは許されないと思うのですが、作家さんたちが本当にあたたかく見守って一緒に学びの場として盛り上げてくださるので、ハプニングすら楽しんでくださる風潮もあり、すごくありがたく思っています。

悩んでいるのはあなただけじゃない

ー作家活動アドバイザーとしての今後の予定している施策や目標を教えてください。

まお:
理念としているのが「居住地域を問わず学習機会を提供する」ということです。
今年はオンラインでのミーティングや講座に対しての心理的障壁がぐっと下がった年でした。この状況になる以前から、オンラインでの情報発信に注力する計画ではありましたが、今年の活動を通してますますその有効性を実感しているところです。
ネット販売の基本的な知見は「売れるきほん帖」に全て集約できました。今は、その枝葉となる個別の事案について、YouTubeを通して「作家さんの数だけそれぞれの悩みがある」事を立証している段階です。「悩んでいるのはあなただけじゃない」「解決方法はそれぞれ」という事を自宅に居ながら感じてもらい、「目標を立てることで解決する悩みがある」という事も同時に伝えていきたいと考えています。

自分にしか出来ないものづくりを継続いただくことに、ものすごく価値を感じています。作家さんには一日も長い作家寿命を過ごしてほしく、今後も情報発信やインスピレーションを受ける機会をつくれるよう続けていきます。

ー最後に、最近minneで購入したお気に入りを教えてください

まお:
ついに2020年1月からminneでもお米が買えるようになり、今年の新米を楽しみにしていました。そこで最近購入したお気に入りは…
【新米】 新潟産コシヒカリ【無洗米】令和2年産 5kg  【食糧庁長官賞受賞】人気No.1コシヒカリ!大粒で、つや・香り・粘り・甘みがありもちもちした食感が特徴のお米です。」です。

【無洗米をオススメする3つの理由】
『1.他社の無洗米とは違いお米を炊いた後、一晩おいて時間が経っても黄色くなりにくく、臭いも出にくい!』

https://minne.com/items/22058909

説明文が決め手で購入してみました。本当にぜんぜん黄色くならなかったです!ツヤツヤぴかぴか、味は甘みがあってもっちもちのお米です。すごく美味しくて家族にも大好評でした!

ありがとうございました。
作っている作品が違えど、ハンドメイド作家として抱いている悩みは共通することが多く、それに気が付かせてくれるひとは大きな存在だと思いました。今後の作家活動アドバイザーの取り組みから目が離せません。

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