ペパボカレッジがリニューアル! ペパボが考える第二新卒エンジニア採用についてCTOに聞いてみた。

自己紹介

栗林 健太郎(くりばやし けんたろう)
あだ名:あんちぽ
Twitter:@kentaro
GitHub:@kentaro
取締役CTO。
最近はK-POPと韓国語学習にハマっています。

- まずは自己紹介をお願いします。

あんちぽ:
こんにちは、あんちぽです。取締役CTOとして技術全般を担当しています。2012年にGMOペパボ株式会社(以下、当社)に入社し、当初は技術基盤整備エンジニアとして活動していましたが、2014年より技術マネジメントへ方向転換しました。そのあたりの経緯については以前「突然のエンジニアリングマネージャー転身。イチ技術者がGMOペパボ・取締役CTOに就くまでに学んだこと」に書きましたので、よろしければご一読ください。
よろしくお願いいたします。

- ペパボカレッジ(以下ペパカレ)について教えてください。

あんちぽ:
2016年に、人事担当のshellyさんと一緒に立ち上げました。当社が新卒エンジニア採用開始時の2012年から注力している研修を活かして、採用の幅を広げたいという思いから始まったプログラムです。「カレッジ」という言葉から想像される通り、教育要素を含む採用ルートになっています。研修付き採用という形で、普段の採用とは異なる形にしたく、ペパボカレッジという名称にしました。

ペパカレ1期生(Web)研修の様子

ターゲットは、Web業界の近隣の領域でITの仕事をしていたり、プログラミングの勉強をしていたりする方々です。現状のスキルや経験では通常の採用フローを通しては必ずしも希望が叶わないかもしれなくても、研修という形で支援することによってペパボで楽しく働いていただける方々がたくさんいるのではと思って始めました。

Webアプリケーションエンジニアをメインに、モバイルエンジニア、インフラエンジニアと幅広く採用しており、この5年間で12名が入社しました。2016年から始めたこの取り組みですが、ますます重要になってきたと思っています。当時と比較してもエンジニアの需要が高まっていますし、候補者側からみても、プログラミングスクールが活況を呈しているという背景からこのような採用ルートへの需要も高まっていると思います。

ペパカレ6期生(インフラ)研修の様子

- 今回、リニューアルを行なった背景はどんなところにありますか。

あんちぽ:
今回のリニューアル内容は、ペパカレを通年採用にしたことです。これまでは研修を行う関係上、入社時期をあらかじめ定めて一度に複数名の採用を行っていました。それを通年採用に切り替えるということですね。通常の採用に関しては通年で行っているのですが、ペパカレについてもそろえたということになります。

ペパカレを開始した当初から、常にペパカレが動いている状態にしていきたいよね、という話はしていました。ただ、形になる前から随時運用していくのは難しいというところで、まずは年に数回、というところからスタートしました。

僕らが研修で大切にしているのは、入った方が育っていって、次はその方が後輩を育てていくという「世代間の連鎖」を作っていくことです。数年かけて実績を蓄積したことで、そのような体制が可能になってきました。そこで、時期を問わずにいつでも入っていただけるような仕組みに変えたというのが、今回のリニューアルの背景です。

- 今回のペパカレリニューアルもですが、当社では研修・教育を大切にしてます。第二新卒エンジニアを採用する想いについて教えてください。

あんちぽ:
第二新卒に限った話ではないと思うのですが、社会人として経験を積んでいくにつれて、どこかで新しいことや別の道にチャレンジにしたいと思うことは普通にあると思うんですよね。たとえば、近隣の業界で働いていたけど、Web業界で働いてみたいとか。また、情報科学に関する学位を持っていない方でも、その後の勉強を通じてこの業界を目指そうという方々も昨今はさらに増えています。自分自身、かつては地方公務員として働いていた文系出身の者です。

その場合に、ペパボが重要視しているカルチャーマッチのような採用基準は変えないけれども、チャレンジの機会を増やすことはできるのではないかと思っています。それが研修付き採用です。当社では、先にも述べた通り、2012年から10年をかけてエンジニア研修の実績やノウハウを蓄積してきました。それを活かして、チャレンジする方々を応援したいと思っています。

- エンジニアの採用激化によって、プログラミングスクールなどを通じて勉強した方々が未経験から入社できるという会社が増えてきました。その中でペパボを選択してもらう理由とは、どのようなところにありそうでしょうか。

まず、強いカルチャーが挙げられると思います。「CTO・VPoEが語る。開発組織をスケールさせるヒント」というインタビューで述べた通り、我々はカルチャーこそが競争力だと考えています。ペパボは10以上のサービスを提供していますが、そのどれもがインターネットを通じて自分自身を表現したい人を支援していくことを目的としています。その実現するために、理念やミッション、私たちが大切にしている3つのことに共感している人に来てもらいたいと考えています。

カルチャーの強みをもう少し具体的に述べると「私たちが大切にしている3つのこと(みんなと仲良くすること、ファンを増やすこと、アウトプットすること)」が一番のベースだと思っています。ペパカレの対象となる方々は、ご自身の成長を強く望まれていることと思います。その際に一番重要なのは、成長するためのアクションを組織のメンバーが実践している状態に身を置ける環境ではないでしょうか。

「アウトプットしないとなあ」というようなことは多くの人がお考えだと思います。もちろん、自ら意識的に頑張ることは素晴らしいことです。一方で、周りにそういうことを自然に行なっている人、呼吸するようにするアウトプットしている人の近くに身を置くのが、一番速く自分がアウトプットできるようになる方法だと思います。

業界内でも名の知れたエンジニアたちがアウトプットしている環境に身を置くことで、自分の能力も知らず知らずのうちに引き上げられていきます。これを我々は「いるだけで成長できる環境」と呼んでいます。こうしてお話することはできますが、実際には自分で経験してみないと実感としてよくわからないと思いますので、ぜひご入社いただいて体験してみていただきたいです(笑)。

あんちぽ:
技術的な面での強みもあります。先に述べた通り、ペパボは10以上のサービスを運営しています。その扱う事業範囲は、レンタルサーバーやクラウドプラットフォームなどを提供するホスティング事業から、ネットショップやC2Cマーケットなどを提供するEC事業まで、広範囲にわたっています。

事業領域の幅が広いことで、我々が持っている技術領域のスタックもかなり広いと思っています。フロントエンドやWebアプリケーションにおける強みを持ちつつ、ホスティング事業に対する長年の取り組みで培ってきたインフラ面での強みを持っているのも特徴的です。自分たちのサービス基盤としてプライベートクラウドを自ら構築・運用したり、最近ではプライベートクラウド基盤やKubernetesによる新たな基盤をパブリッククラウドと組み合わせるマルチクラウドなプラットフォームを運用することで、可用性とコスト面で有利なインフラを実現しています。

そういう意味で、技術の適用範囲(サービスのバリエーション)が幅広く、技術のスタックが非常に深い当社でなら、これからどの方面に自分のスキルを伸ばしていこうか考えている方々にとって、自分を伸ばしていく方向を、多方面かつ大きくしていく余地が大きく、成長の余地の広い環境だろうと思います。「自分の範囲はここまで」というよりは、自分のチャレンジ次第で伸びしろを広げていくことができる環境は、なかなか他にはないように思います。

- ペパカレでの選考基準やポイントについて教えてください。

あんちぽ:
もちろん技術力はある方がいいのですが、技術力そのものというよりはのびしろが大きいかどうかを見ています。

のびしろが大きいというのはどういうことかというと、まずは自分の成長したいという目標がどれほどかということです。目標が高くなければ、のびしろもないわけですから。その目標もいたずらに高ければいいというものではなく、どういう状態に自らがなりたいのか、具体的に述べられるようなことであるのが望ましいと思います。世の中に目標にできるようなエンジニアはたくさんいますから、そういう人々を見習ってみるのがいいのではないでしょうか。

そして、その目標に近づくために、実際にどれだけ着実にプログラミングに時間やリソースを費やしてきたのかも大切です。目標が高いだけでは成長できません。ギャップに対してどう自分自身を客観視して、実際に取り組みを積み上げてきたかという点も、実行力という観点で重要です。大きく成長していくためには、ある種の熱意・情熱というものが必要だと思います。目標に向かって努力を継続できる熱意を持っているひとこそが、実際に大きく成長していくのだと思います。

これまでペパカレを通じて入ってきてくれた方々も、それぞれに大きなのびしろがあると判断したからこそ採用の判断をしましたし、実際に期待している以上に成長しています。成長の理由は、我々のカルチャーに共感し自ら積極的に実践していることが前提にあり、周囲のエンジニアを始めとする人々に囲まれて自然とアウトプットを実践できる環境の中で、高い目標に対して着実に実績を積み重ねてきたからこそだと思います。

- ペパカレを受けようと検討している方に少しヒントをもらえないでしょうか!
 アウトプットを始める時のアドバイスはありますか。

あんちぽ:
方法や内容自体はなんでもいいと思います。いまはチュートリアルやプログラミング教材がたくさんありますので、興味を持ったものから始めて、どんどん出していったらよいのではないでしょうか。

先に述べた通り、現時点で何かができるかどうかよりも、のびしろと同じ話で「なぜそれを作ったのか」「理想とすることはなにで、何がいまは不足しているのか」「不足に対してどうアプローチしているのか」について知りたいし、実際に面接で聞いています。質問された時に、アウトプットしたものに対してそうした観点で答えられるか、というのをお考えになるとよいのではないかと思います。

- 書類選考のタイミングだと質問などのやりとりができない分、工夫することはありますか。

あんちぽ:
GitHubにコードがあっても、チュートリアルをこなしたコードがただ置かれているだけだと、さきほど述べたようなことについてはわかりません。「現時点でここまではできるんだな」ということだけを知りたいのではなく、のびしろを知りたいのですから、アウトプット自体にそれが含まれている必要があると思います。

- プログラミングスクールの課題制作はいかがでしょう。

あんちぽ:
プログラミングスクールの課題だからいいとかわるいとかいうことはありません。のびしろが見えるかどうかが重要です。これもアウトプットのしかた次第という意味で、先に述べたことと同じです。

現時点でそのコードが書けることはわかったとしても、できたものだけではのびしろは判断できません。「こういうものを作りました」というものが通常の採用での基準に達していればもちろんよいのですが、ペパカレを受ける方はそういう方は少ないのではないでしょうか。そのため、この先に自分が見ているものも加えて提出しないと、経験してきた方々と比べると物足りなさが出てしまいます。

テックブログに「プログラミングスクールへの期待と提案について」というエントリを書いてますので、そちらもご参照ください。

- ペパカレを検討している方に入社後期待することはありますか。

あんちぽ:
研修を経て配属された後は、「ペパカレの出身だから」と入社経路により何かが変わるものはなく、他エンジニア同様ペパボパートナーの一員として、どんどん活躍していってほしいと思っています。

一方で、あとからペパカレを通して入ってくる後輩のパートナーに対しては、ぜひ支援をしていってほしいと思っています。先にも述べた通り、僕らが研修で大切にしているのは、入った方が育っていって次はその方が後輩を育てていくということです。ペパカレの輪を語り継いでほしいと思います。

- 最後にメッセージをお願いします。 

あんちぽ:
みんなソフトウェアエンジニアになったらいいと思うんですよね。

- …というと?

あんちぽ:
とりあえずチャレンジしてみたらいいと思うんですよね。プログラミングを勉強することは、絶対損にはならないので。いまやプログラミングは、昔で言う「読み・書き・そろばん」のひとつ。仕事がつまらないな、とか将来が不安になっている方など、転職するかどうかはともかくチャレンジしたらいいんじゃないかと思ってます。そして、私たちがチャレンジの場を提供してあげられる機会があるなら嬉しいです。

また、女性のソフトウェアエンジニアが増えてほしいとも思っています。ソフトウェアエンジニアは働き方の自由度が高い、いい職種だと思うのですよね。将来性もあるし。特にペパボは残業も少なく、リモートワークでの自由度の高い働き方が実現できています。女性エンジニアを増やすための取り組みとして、ペパボでは長年にわたってRails Girlsへの支援を行なっていますし、それがきっかけで入社してくれたパートナーもいます。そうした方々にとっても、この記事がひとつのきっかけになればと思います。

- そうですね、エンジニアになりたいと思ってもらえたり、行動に移そうと思われている方をこれからも支援していきたいですね。

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