SUZURIのアイテム追加ってどうなっているの?- SUZURI アイテムチームに聞いてみた

さまざまなインターネットサービスを運営するペパボのなかではめずらしく、Tシャツやスマホケースなどのリアルな物を商材として扱うSUZURI。新アイテムはどうやってリリースされているの?といった声をよくお聞きします。今回は、SUZURIでアイテムの追加に取り組む「アイテムチーム」の3人に話を聞いてみました!

中山 貴裕(なかやま たかひろ)
あだ名:たか
Instagram:@taka_1000
SUZURI事業部 アイテムチーム ディレクター。
車が大好きで休日はガソリンに課金しまくっています。

有吉 晴花(ありよし はるか)
あだ名:モハゑ
Twitter:@mohariyoshi
SUZURI事業部 アイテムチーム デザイナー。
バナナと牛乳の組み合わせが好きです。

渡邉 浩吉(わたなべ ひろよし)
あだ名:BINGO
Instagram:@bingo_habanero
SUZURI事業部 アイテムチーム ディレクター。
プライベートではマニアックな音楽やってます。

アイテム選びは、世の中の需要とSUZURIらしさのバランス

-まずは、SUZURIのチーム編成について教えてください。

BINGO:
SUZURIにはプロダクトチーム、リレーションチーム、アイテムチームという3つのチームがあります。プロダクトチームはプロダクトの開発や改善を、リレーションチームは営業やプロモーションをおこなっています。

僕たちアイテムチームはSUZURIのアイテムにまつわる部分を担当していて、マネージャー、ディレクター、デザイナー、営業担当の計8人のメンバーがいます。

- アイテムがどのように追加されているのかが気になります。どんなフローになっていますか?

たか:
どのアイテムを追加するかについてはチーム内でアイディアがたくさんストックされているので、そのときのトレンドや、クリエイターさんの創作意欲を刺激できるかといった点から、ディレクター中心に検討していきます。さらに、プリント工場と相談しながら試作を重ねてリリースに向けて調整していきます。

モハゑ:
デザイナーは、追加すると決まったアイテムをユーザーに対してどのように見せるか?という部分を担当しています。主な業務は大きく分けて2つあり、一つはSUZURIで表示される合成イメージの素材となる画像の作成と、もう一つはアイテムのLP(ランディングページ)やバナーを作っていくような仕事です。

たか:
LPの写真に使用するプリントのデザインをどんなクリエイターさんにお願いするとよさそうか、といったところもディレクターで考えています。あと、SUZURIでアイテムを作成・販売できるようにするための実装部分は、プロダクトチームにいるエンジニアと協力して進めています。

- アイテムのアイディアは、どのように生まれているのでしょうか?

たか:
職種関係なく、トレンドの話題や気になった商品などをSlackのチャンネルでシェアしてくれる人が多いので、日頃からラフに情報交換はしていますね。定例の企画会議のようなものはなく、マーケターという担当もいません。

Slackでの様子

たか:
あと、毎日チームメンバーとオンラインで話す機会があって、プロジェクトの進捗確認と一緒にそこで雑談もしています。雑談の中でおもしろいアイディアが出ることもありますね。新しくチームに加わる人も馴染みやすい雰囲気です。

BINGO:
去年リリースした「ビッグシルエットTシャツ」は、トレンドのビッグシルエットをふまえて追加しました。先に姉妹サービスのCanvathで取り扱っていたのですが、キャッチーでSUZURIにも合うんじゃないかと思って。新アイテムの「ドライTシャツ」は、コロナ禍で運動する人が増えたという背景もあって追加しました。

- アイテム選びには、トレンドはもちろん、時代的な背景も関わってくるんですね。

BINGO:
マスクやエコバッグもそういったアイテムの一つですよね。

たか:
フルグラフィックマスク」は新卒1年目のディレクターがリリースを担当してくれて、フレッシュな視点があってよかったです。

モハゑ:
マスク本体の形や生地、サイズ感など、商品開発の部分もSUZURIとプリント工場とで進めました。みんなで試作品を使ってみて、着け心地やプリントの仕上がりをチェックしたり。

たか:
初めの段階では僕が担当していたのですが、最終的にはリリースまでに1年弱くらいかかったと思います。何度も試作を重ねて、最初とかなり違うものになりましたね!目標も大きく達成しました。

モハゑ:
あとは、プリント工場からアイテムの提案してもらうときもあります。世の中やユーザーさんの需要と、SUZURIらしいか?というバランスを見て取り扱いを決めていくことが多いですね。

リアルな物を扱う、アイテムチームならではの仕事

- アイテム追加の業務はリモートワークの影響も大きそうですね。リモート下で変わったことはありますか?

モハゑ:
これまではアイテムの試作品をみんなで触りながら意見を言い合ったりしていたのですが、それがリモートワークになったことで難しくなったので、試作品をみんなの自宅に送るようになりました。

たか:
それぞれの自宅に試作品があるので、実際に使う機会も増えました。チームメンバーに普段使いしてもらったり洗濯してもらったりして、もっとこうしたほうがいいんじゃないか、といったアイディアが出てきたりとメリットもあります。

モハゑ:
初めの頃はすぐに物を確認できないストレスもあったけど、最近は慣れてきましたね。

- たくさんのアイテムがありますが、これまでの仕事で印象に残っているものはありますか?

BINGO:
オーガニックコットンTシャツ」ですね。これまであまりサステナブルなどを気にする人間ではなかったのですが… これをきっかけに地球環境に配慮されたものかどうかを考えたり、Tシャツについて向き合うことも多かったです。

あと、「サンダル」ですね。今までにないシューズアイテムでいろいろ難しい部分があったのですが、チームみんなで話し合いながら進めていけたのが印象深かったです。

たか:
僕は新卒で配属されて初めて任せてもらった「ジップパーカー」が一番強く覚えているアイテムです。リリースしてから初動もよく、アイテムを作ってくれたユーザーさんも多かったのですごくうれしかったです。ちょうど増税のタイミングだったので、金額の見え方を考慮したことも記憶に残っていますね。

モハゑ:
わたしは「クリアマルチケース」ですね。透明な層が4つ重なっている造りなので、画像合成がすごく大変で。この先もこんなに大変なことはないんじゃないかと思います。あと、実は初めてフルリモートで完遂したアイテムだったので、一人で写真撮影をした記憶があります。

ミニクリアマルチケース

- ビジュアル写真の撮影も、アイテムチームの仕事のおもしろい部分ですよね。

BINGO:
僕は前職でアパレルにいたので、その経験を生かしていきたいなと思って進めてきました。普通なら撮影はすべて外注に任せることが多いと思いますが、SUZURIではコーディネートやモデルの手配などもディレクターでおこなっています。

モハゑ:
モデルさんのヘアメイクの方向性などにも関わるのは、社内でもめずらしい業務かも。雑貨系だとわたしがオフィスで撮影することも多いです。

たか:
そういえば、配属されて一番最初の仕事がアイロンがけでした!(笑)

モハゑ:
SUZURIに異動してきたときはびっくりしました。服が積み重なっていて、同じ会社なのか?と。物があって、それを触って仕事を進めていくというのはWebサービスの会社では多くないと思います。

BINGO:
普段は家でデスクワークしている僕らが、撮影現場でアクティブに仕事するのはとても楽しくて。社内のメンバーがディレクションすることで、SUZURIらしさもうまく出せているかなと思っています。撮影はこれからも続けていきたいですね。

- 最後に、これからチャレンジしていきたいことはありますか?

モハゑ:
アイテムを追加するとき、画像合成の素材はかなりの量があって地味に大変なものが多くて… テックで自動的にできるようにしていきたいですね。それで空いた時間で新しい企画に取り組んでいきたいと思っています。

たか:
アイテム選定を行う際に数字の面から提案できるディレクターになっていきたいなと思っています。僕はファッションやトレンドに対して疎い方だと思っていて、チームで何ができるか、と考えたときに数値周りの仕事なら貢献できそうと思ったのがきっかけでした。価格設定や販売予測、プリント工場への受注シュミレーションなどの数字を扱う作業があるのですが、最近は任されることも多くなって、いい意味でチームメンバーの役割が出てきたように感じています。

BINGO:
今考えているものはまだ社外に公開ができないのですが… いい意味でユーザーさんの期待を裏切るようなアイテム展開をしていきたいと思っています。あとはクリエイターさんやアパレルブランドとのコラボレーションもやってみたいです!

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