“ゼロから任される” SUZURIの新卒2年目コンビに話を聞いてみました

手軽にオリジナルグッズの作成・販売ができる「SUZURI」。2023年は生成AI関連の機能追加やデジタルコンテンツ領域への進出など、これまでの枠組みを超えた新たなチャレンジが続きました。進化を続けるSUZURIで多様なプロジェクトを牽引した、勢いいっぱいの新卒2年目コンビに話を聞いてみました。

今回の参加者

うご
X:@yukyu30
SUZURI事業部 デジタルコンテンツチーム エンジニア。
2022年新卒入社後、SUZURIに配属。
趣味は喫茶店に行くこと。来年の目標は映像を作ること。

はーマン
X:@___herman
SUZURI事業部 デジタルコンテンツチーム ディレクター。
2022年新卒入社後、SUZURIに配属。
趣味は趣味を探すこと。将来の夢は「おしり探偵」。

2023年の仕事をふりかえる

- 今年の前半は、SUZURI事業部の「AI大臣」に任命されて、生成AI関連の取り組みをいろいろとされていましたね。

※AI大臣…ペパボの各事業部で任命された、AI活用推進を担当するパートナー。

うご:
AIがアイテムの説明文を自動生成する機能や、AIを搭載したスリスリくんと会話できる「スリスリAIチャット(β)」の開発を担当しました。

はーマン:
その頃はまだ業界でも生成AIを活用した機能はあまり出ていませんでした。ペパボならではの好奇心によるスピード感でたくさんリリースすることができましたね。

うご:
「スリスリAIチャット」は開発しながら、こんなこともできたらおもしろそうと試して、アイデアを形にしていくのが楽しかったです。

はーマン:
「スリスリAIチャット」は若手メンバーで集まってお産合宿で作りました。自分の業務範囲にとらわれずに、UIデザインのモック作成・コーディングをやってみたりとか。2日間で社内リリースまで行いましたが、文化祭前夜みたいな感じでいい思い出です。

※お産合宿…ペパボ恒例の開発合宿。

- 「AI大臣」はどんな経緯で任命されたんですか?もともとAIに関心があったんでしょうか。

はーマン:
SUZURIのSELの @kurotaky さんからSlackでメンションが飛んできたので「おっす」という感じでした。もちろん、ChatGPTをはじめとした生成AIはとにかく触ってました!

うご:
僕はAIでbotを作ってDiscordに入れて遊んだりしていて、関心はありましたね。

- 生成AIに関しては当時はまだ社内にも知見が少なかったし、自分で調べて取り入れないといけなかったですよね。

はーマン:
たしかにそうでしたね。AI活用はペパボ全社的な取り組みでもあったので、他部署のパートナーと知見を共有しながら進めていました。

- パッケージデザインコンテスト『あたいも有名になりたーい!「じゃがりこ」ドリーム』のプロジェクトも印象的でしたが、どんなことを担当されたんでしょうか?

はーマン:
画像を1枚アップロードするだけで「じゃがりこ」のオリジナルパッケージが作成できる、というSUZURIならではの機能開発の全体ディレクションを担当しました。LPや体験の設計とか、そしてそれを全部作ったのがうごくんだったという。

うご:
事業部のエンジニアに相談しながら、アプリケーションと画像合成の実装を行いました。

- 「じゃがりこ」ドリームは、反響がとても多かったと聞きました。

はーマン:
おもしろかったですね。カルビーさんのおかげもあり、たくさんのクリエイターさんから反応があったので。

うご:
うれしかったです。4,000件も応募があったのは想像以上でした。

はーマン:
プロダクトについてもTwitter(現 X)などでお褒めの言葉をいただくこともできました。期限もしっかり決められていたプロジェクトでしたが、限られた時間で最高のものを届けることができたんじゃないかなと思ってます。

うご:
体験をよくするためにこうしたほうがいいかもとメンバーで話し合って、最初の要件から変わった部分もありました。

- チーム編成が変わり、今はSUZURIでデジタルコンテンツを担当されています。新しい領域への挑戦ですが、実際にやってみてどうですか?

はーマン:
蓋を開けてみたら今までのSUZURIとはまったく別の領域で、グッズ販売に利用いただいていた既存のクリエイターさんたちとは別のところにいる人たちを呼び込んだり、その人たちのためになるような体験・価値を提供しなくちゃいけなくて、本当にゼロからやっていかないといけない状態ですね。とにかくもがいてますけど楽しくもあり。

うご:
デジタルコンテンツとグッズでは、扱うものが異なるので、同じような機能を実装するときに「要件として、本当にそれでいいんだっけ?」みたいなことを考えながら作っています。悩みながらはーマンと相談して進めていくことが多いですね。

はーマン:
ユーザーも違うし取り扱う商材も違うし、プロダクトとしては別の考えを持ちつつもSUZURIとして成長することが求められてるので、難しいけどおもしろい。

機能開発に関しては、SUZURIはリリースからもう10年経つので、古くなっている部分もある。デジコン領域でスピーディに先に開発して、グッズ領域に後から取り入れるみたいなのは意識してます。

- こうやって2023年をふりかえると、SUZURIの中でも重要なプロジェクトやチャレンジングな領域を任されていると感じますが、正直、なぜだと思いますか?

はーマン:
うーん。なんでだろう。

うご:
うーん…。自分が関わっていなくても、事業部でやってる施策についてはアンテナを張って、よく見たりしてますね。

はーマン:
話しかけやすいオーラを出している二人、というのもあるかも。まだまだ若手なのでとりあえず「はい」と言ってみる、みたいなのは意識してました。とりあえず引き受けて、いいモノでちゃんと返そうと。あとはみんなと仲良く!

ペパボが大切にしていることのひとつが「みんなと仲良くすること」。

いい意味で気を使わない、ここだけの信頼関係

- というか… 本当にずっと同じチームなんですね!

うご:
AIから、じゃがりこ、デジコンか。そうですね。

- 同期同士で組んで働くというのは、実際のところ、どうなんでしょうか?

うご:
やりやすいですね。はーマン以外のディレクターとしっかり仕事したことがあまりないというのもあるんですが。

はーマン:
二人ともよくオフィスにいますし、業務時間外でもコミュニケーションを取ることも多いので、そのあたりも含めてやりやすいです。

あと、同期だからあまり気を使わないというのはありますね。うごはたくさんアイデアを出してくれるんですが、僕はプロダクト開発ディレクターとして優先度判断が求められる職種なので、「それめっちゃいいアイデアだけど、まだ早すぎるかも」みたいに雑に言うこともあります。

うご:
これは何回も言われました。

はーマン:
うごはすごいアイデアマンなんですね。クリエイターとしていろんなものを普段から作っているし、最新の情報のキャッチアップもめちゃくちゃ早いので、ならではのアイデアが出てくるんです。いや絶対やったほうがいいんですよ、うごが言うやつって。ただSUZURIとしての優先度を考えると、心苦しいけど、NGを突きつけることもあります。でもアイデアもちゃんと出してくれるスーパーエンジニアですね。お世話になってます。

- うごくんから見たはーマンはどんな人ですか?

うご:
休み時間でもSUZURIの話をしていて、SUZURIが好きなんだなと思います。今日もランチのときに「こういう施策なんだけど〜」という話をずっとされてました。

はーマン:
いい壁打ち相手なんですよね。でもうごは「それは違うと思う」じゃなくて、「もっとこうしたらいいかも」みたいに返してくれるのでいいんですよ。

うご:
ただ単に否定するんではなく、こうしたらできるかもとか、実はこうしたほうがその問題を解決できるのではというようにコミュニケーションするのは心がけています。

はーマン:
ロジックが通った考えで返してくれるんで、何言われてもなるほどなって思える人です。

- いい信頼関係ですよね。

はーマン:
たまに(いい意味で)雑になりすぎちゃうこともあるので、そこら辺は気をつけないと。

これからやっていきたいこと

- 最後に、今後挑戦したいことを教えてください。

うご:
SUZURIのデジタルコンテンツでは機能が少ないので、さらに機能を実装して、グッズのように手軽に利用できるものにしていきたいです。そのために、エンジニアとして幅広く技術力、知識を身につけていきたいです。

はーマン:
SUZURIはこれまで現実世界での物理的なアウトプットをグッズとして増やしてきました。これからはデジタルコンテンツ領域でもさらにアウトプットを増やすために、来年は大きなものをリリースしたいなと思っています。みなさん、覚悟しておいてください。

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