インタビュー

僕たちを超える人を求む! デザイナーの最高等級2人に聞く理想のデザイナー像

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

社内で2人しかいないデザイナーの最高等級「プリンシパルデザイナー」。1人は、新卒1期生として入社し、2019年4月で勤続9年目を迎えるデザイン戦略チームのしょうちゃん。2人目は、2019年1月に中途入社した同じ部署のこたろっくさん(元グーグルのデザイナー!)。今回はプリンシパルデザイナーの役割とこれから一緒に働きたい人のイメージを具体的に伺いました。

佐藤 咲(さとう しょう)
twitter: @satosio
あだ名:しょうちゃん
新卒1期生。デザイン戦略チームのプリンシパルデザイナー。最近ハマっていることは、自宅のスマートホーム化。

小久保 浩大郎 (こくぼ こうたろう)
twitter: @kotarok
あだ名:こたろっく
デザイン戦略チームのプリンシパルデザイナー。最近ハマっていることはドラムのブラシ奏法。


現在のチームに所属するまで

ー まずはデザイン戦略チームの仕事について教えてください。

しょう:デザイン戦略チームは、ペパボのデザイン全体を最高にしていくための組織です。ペパボは事業部制の組織なので、各事業部に数名ずつデザイナーが所属しているのですが、部署を問わず横断的・全社的に働くチームになります。

ー しょうちゃんは、もともと事業部に所属していたんですよね。

しょう:はい。2011年に新卒入社してから、ヘテムル→PEPABO WiMAX→ロリポップ!→グーペを経験して 2017年7月から現チームに配属となりました。さまざまな事業部を見てきたからこそ、ペパボ全体のデザインを率いる役割に興味が湧いてきたとも言えます。

ー こたろっくさんは、どんな経緯でペパボに入社を?

こたろっく:実は、CTOを務めているあんちぽくんとは長い知り合いで、誘われたんですよ。
彼が言うには「今ペパボの技術力はどんどん高くなっているけど、これからはデザイン力を強化したい。ペパボは既存の事業に加えて多様な事業の可能性を秘めている。なのでいざ可能性を具現化しようと動き出したときデザイン力をフル稼働できる状態にしておかないといけない。そのためにも組織としてペパボのデザイン力を強化してくれないか」と。

ただ、あんちぽくんは、ペパボのデザインに自信がないような素振りだったけど、実際はそんなことありませんでした。「デザインスクランブル」や「アドベントカレンダー」を通じてペパボデザイナーの成果物を見たら、みんな個性が強くてそれぞれ得意な力を持っている。この個性を束ねてチームとして強くしたら、もっとおもしろくなるぞとワクワクしました。


デザインスクランブルのペパボの展示内容はテックブログでも概要をお読みいただけます https://tech.pepabo.com/2018/11/21/design-scramble-2018-info/

どうしたらプリンシパルデザイナーになれるの?

ー プリンシパルデザイナーの定義を教えてください。

しょう:そもそもデザイナーは1〜5等級まであって、プリンシパルデザイナーの1つ下にあたる等級・シニアデザイナーは、デザイナーに必要な3つの力「形にする力・考える力・影響を広げる力」の1つが突出していることが要件なんです。それに対して、プリンシパルデザイナーは、3つの力を全て備えていることが要件になります。

こたろっく:働きとしての違いは、シニアデザイナーがサービスを超えた横方向で活動してサービスや会社全体にバリューを出すことを求められるのに対して、プリンシパルデザイナーはそれに加えて、社外にも大きな影響を与えていかなくてはならない。シニアデザイナーよりも影響範囲のスコープが広がるイメージです。

ー なるほど。しょうちゃんは、新卒で入社してからどうやってプリンシパルデザイナーになったんですか?

しょう: 2015年にシニアデザイナーに昇級して、そのあと実は2017年の下半期にプリンシパルデザイナーに立候補したんですが、力不足で落ちてしまったんです。1年後の2018年下半期に、再び自分の成長を客観的に評価してもらうために立候補して、今回やっと昇級することができました。

本来であればプリンシパルデザイナー以上の等級を持つデザイナーに評価してもらうことでプリンシパルデザイナーに昇級できるんですが、私が立候補したときはプリンシパル以上の等級を持つデザイナーが不在だったので、シニアデザイナー全員に評価してもらうことで昇級しています。

プリンシパルデザイナーの役割

ー プリンシパルデザイナーに期待されている役割を教えてください。

こたろっく:デザイナー1人1人の力を束ねることでより大きな力を発揮できる状態をつくること、そのための制度や環境づくりが期待されています。

しょう:そうですね。シニアデザイナーの人数が増えても、同じ権限を持つ人が集まってしまうだけなので、組織が成長するためには1つ上から全体を引っ張っていくポジションが必要でした。なので制度や環境面の他にも、ペパボのデザイン全体を俯瞰して、クオリティ・オペレーション・マネジメント・経営…この4つのバランスを見ながら成長を促すことも期待されています。

こたろっく:そうそう。僕はデザインを抽象的に分解したり仮説を立てるのが得意で、しょうちゃんは、具体的にどう実践すればいいか道筋を立てるのが得意。互いに補完しあいながら、デザイン活動全体の舵をとっています。こういった取り組みの結果、会社におけるデザインのビジネス貢献度も高まっていくはずです。

ー ペパボのデザインに感じている課題やこれから取り組みたい意識改革はありますか?

しょう:私自身の課題でもあるのですが、新卒であることを理由に、業界全体や他社の状況を把握できていないと実感する場面が多くあります。長く鎖国状態だったというか…(笑)。なので影響力の範囲も狭まってしまうので、もっと外交的なアウトプットに積極的になりたいです。

こたろっく:たしかに僕も、ペパボがこれから強化していかなくちゃいけないのは、影響を広げる力だと感じていました。今のペパボは「影響力」のイメージのてっぺんが「イベント登壇」とか「ブログを書く」みたいな社外への小さなアウトプットにとどまってしまっているのが、非常に残念だなと。実際は、他社や世の中、ひいては世界に影響を与えるような活動だって、アウトプットの賜物のはずです。アウトプットの活動範囲を狭めないためにも、影響力の定義を広げて様々なレベル感でとらえられるよう、意識変革していきたいです。

ペパボのデザイナーに興味のある人へ

ー 2人は、今後どんな人と働きたいですか?

しょう:能力的に言うとアートディレクションの得意な人が1人いると心強いですね!

こたろっく:たしかに。僕たち2人とは違うタイプなので、一緒に働けたら嬉しいですね。ダイレクトなアウトプットだけでなく、他のデザイナーと一緒になって価値をスケールできる人なら非常に頼もしいです。

しょう:新卒だったら、2019年にデザイナーとして活躍できる人ですかね。職業デザイナーとしての経験や量よりも、学生なら「2019年に必要なデザインをできるか?」がポイントになるはず。センスや技術やスピードだけではなく、業界のトレンドやビジネスへの興味関心…新卒だからといって、私よりも能力が低いとは全く思っていません。むしろ私を超える人に会えることに期待しています!

こたろっく:そうですね。今は、デザイナーの最高等級=プリンシパルデザイナー…つまり僕たちがデザイナーのてっぺんに見えてしまうけど、本当は僕たちよりもめちゃくちゃレベルの高いデザイナーの人にこそ、ペパボで活躍してほしいんです。入社したら僕たちの下で働くのか〜なんて思わなくて大丈夫です。「この人たちがプリンシパルデザイナーなら追い抜ける!」って自信のある人のほうが嬉しいです(笑)。そんな人たちがペパボに入りやすくなるよう、僕たちはさらに上の等級を2、3段階つくっていきます。

ー ペパボのデザインとデザイナーたちが、これからどんなふうに進化していくか非常に楽しみです。今日はありがとうございました!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加