博士後期課程修了後サービス開発に挑戦!新卒年収710万プログラム第1期生にインタビュー

GMOペパボ及びGMOインターネットグループでは23卒から『No.1 & STEAM人財採用 新卒年収710万円プログラム (以下、新卒年収710万プログラム)』という新たな採用を開始しました。このプログラムでは、高いポテンシャルを持つ学生の採用を目的としており、国内最高水準の給与を提示しています。
※新卒年収710万円プログラム導入の背景はこちらの記事をご覧ください。
GMOペパボには博士課程出身者が複数在籍しており、今回は博士課程を修了後、新卒年収710万プログラムの第1期生として入社した くろみー さんにインタビューをしました。

自己紹介

黒宮寛之(くろみやひろゆき)
あだ名:くろみー
SNS:@khiroyuki1993
所属:SUZURI事業部 エンジニア
自己紹介:東京大学教育学部卒業後、京都大学大学院情報学研究科博士課程を修了。2023年4月に 30歳でGMOペパボに新卒入社。モットーは三度の飯より銭湯。

新卒で入社する最後のタイミングだからこそ民間企業での就職活動を決意

東京大学の教育学部を卒業後、大学院教育学研究科で修士号を取得しました。その後、より専門性を深めるため京都大学の博士課程に編入して研究を行っていました。博士から京大に移ったのは、研究を進めていく中で、より専門に近い研究室で指導を受けたいと思ったからです。その後4年ほど研究し、博士後期課程を修了後、新卒として現職に就きました。

ー学生時代はどんな研究をしていましたか?

博士課程の間は教育工学における学習分析という分野の研究をしており、具体的には学校に訪問して学生や教員の行動のデータを収集・分析し、それらの結果をダッシュボードにして可視化する研究を行っておりました。私の父親が高校教師だったことから、「教育」は身近なテーマでもあり、ITスキルを活かした研究を行いたいという想いもあって教育工学の道を選びました。

ーキャリアを考える際に民間企業に行くか、研究アカデミックの道に進むか迷いませんでしたか?

正直結構迷いました。
迷ったのですが、博士課程を卒業するタイミングが新卒として企業に入る最後の機会だということと、アカデミアでのキャリアに対する雇用形態の不安定さが懸念としてありました。研究を通じて論文で社会に貢献することも大事ですが、私は直接ユーザーに価値を届けたいという気持ちとビジネスの世界に興味があり、結果的に民間企業への就職を決意しました。

ーご自身の研究とは違う分野の業界に決めたのはなぜですか?

教育系の企業も検討しましたが、新たな分野に挑戦したいという気持ちもあり、広くIT業界全般をみて就職活動をしていました。以前ソフトウェア開発の企業でエンジニアとしてアルバイトをしていた経験から、その仕事内容が楽しかったことが印象に残っており、再びエンジニアとしてキャリアを歩みたいと考えました。

ーその中でGMOペパボを選んだ理由は何ですか?

ペパボを選んだ理由は、面接時にエンジニアや人事担当者との会話を通じて、会社の方針や雰囲気が非常に自分に合っていると感じたからです。特に、GMOペパボはユーザーファーストでプロダクトを作っている点や、和気あいあいとしたカルチャーに魅力を感じました。

加えて、GMOインターネットグループ合同で取り組んでいる新卒年収710万円プロジェクトで採用のオファーを受け、これまでの経歴を高く評価していただいてると実感して非常に嬉しかったのを覚えています。

ーその他にGMOペパボが良いと思ったポイントはありますか?

GMOペパボのエンジニア組織のコンセプトとして「いるだけで成長できる環境」を掲げているのですが、実際に入ってみて本当にあるんだと感じました。日々の業務を通じて新しい技術を学び、パートナーから多くを吸収していると感じています。

研究で得たスキルを活かしながらチームへ貢献する

ーペパボに入社して担当した業務や仕事内容は何ですか?

入社後の3〜4カ月間はWebサービスを作る上で基礎的な技術を中心に幅広く技術について学びます。その後の半年間は1カ月毎に各事業部を回って、直面する課題に取り組むサイクルOJTを経験しました。

今年実施した研修内容については、テックブログにまとめているので良かったらご覧ください。

サイクルOJTの研修では合計5事業部を回って開発業務を行ったのですが、一番印象に残っているのはEC事業部 カラーミーショップの開発です。Open AIのAPIや大規模言語モデルのライブラリを活用し、商品説明文の自動生成機能を開発しました。開発した機能について、ログデータの分析やSNSの反応を通じて、ユーザーからのポジティブな反応をいただき、開発する上でのモチベーションに繋がりました。

ーサイクルOJTの前の技術研修は結構幅広い技術に触れる研修かと思いますが、これまで触ったことない技術領域を研修でやりましたか?

研修で初めて触れる技術だらけでした。大学での学びとは異なり、サービス運用におけるパフォーマンスの重要性や、ユーザー数の多さ、インフラの複雑さなど、実務に即した知識をほぼ初めて経験しました。技術研修を受けていたときは、こんな技術もあるのか、という発見がありましたが、実際サイクルOJTが始まると、これらの技術がどのように実際に利用されているかを知ることで、理解が一層深まりました。

ー研究で得たスキルやマインドなどで、今の仕事に活きていると思うものはありますか?

マインド面でいうと、研究を通じて習得した、自律的にタスクを進め自己管理する能力は仕事において大いに役立っていると思います。仕事を進めていく中で、すごく細かくタスクを指示されるわけではないので、自分で期限設定や進め方を決めながら、自分自身をマネジメントする力は研修で培ったスキルだと思います。

エンジニアリングのスキル面では、研究で専攻していたデータ分析に関する知識は自身の専門性を活かしてチームに貢献ができていると思います。

ー研究と、ビジネスの両方に携わってみて感じたギャップはありますか?

研究の場合はとにかく新規性を追及することが大事なので、新しいことを試してそれがどうなるかを検証するのに多くの時間を費やしてきました。一方ビジネスでは新規性というよりは、使ってくださっているユーザーさんの利便性や満足度を一番に考えているのが特徴だと思います。両者間で目的の違いを感じました。研究ももちろんやりがいのある仕事ではあるのですが、ビジネスの方が社会的なインパクトを直接感じやすく、そういったところが楽しいなと感じます。

また別の観点で研究とGMOペパボの間で感じた印象的な違いとして、情報共有の文化の違いがあります。大学では情報は比較的クローズドな傾向があり、隣の研究室で何をしているかというのは外の研究室からはあまりよくわからないことが多いのですが、GMOペパボでは部署間での情報共有がリアルタイムに行われ、役職に関係なくパートナー全員が情報にアクセスできる環境が整っています。ビジネスを円滑に進めていくには情報をできるだけパートナー全員に共有し、意思決定のスピードを早めることが重要だと感じていますが、GMOペパボではサービスとサービスの間に壁がなく、パートナー全員が議論に参加するチャンスがあります。こういった点はユーザーファーストでものごとを考えるGMOインターネットグループ全体の良い文化だなと感じています。

エンジニアリングと研究の知識を兼ね備えた唯一無二の存在になりたい

ー今後のキャリアにおける目標や展望を教えてください。

目標は、ビジネスと研究の双方において貢献できる人材になりたいと思っています。研究で論理的思考や分析能力が身につきましたが、実際にサービスを作る力はまだ発展途上だと感じています。今後はエンジニアとして技術をさらに伸ばしていき、研究で身に着けたスキルを実用的な形で社会に還元していきたいと思っています。エンジニアリングと研究の知識を兼ね備えた、社会的にレアな存在になるのが長期的な目標です!

ー特に博士の学生に向けて、何か就活におけるアドバイスとかがあれば教えてください。

博士課程の学生さんが就活を行う際には参考となる事例が少なく、どのように進めたら良いか不安に感じると思いますが、私は今回の就活を経て等身大の自分で良いんだなということを学びました。

私は博士課程在学中は研究一辺倒で特に企業でのインターンや実務の経験も全くなかったのですが、研究に対する真摯な姿勢をそのまま会社でも評価していただけたのではと思っています。

もちろん研究の成果が目を引くものであれば理想的ですが、地道に研究活動を継続してきたという実績そのものが大きな価値であり、企業によってはそれを高く評価してくれます。なのであまり気負わずに色々な企業にチャレンジしてみると良いと思います。

GMOペパボでは私含め博士課程出身者が複数在籍していますし、社会人学生として博士号取得を目指しているパートナーもいます。これまでの研究経験を活かしつつ、新しいフィールドで活躍したいと思っている方にはうってつけの環境です。博士課程学生のみなさん、ぜひGMOペパボも選択肢のうちの一つとして考えてもらえると嬉しいです!

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