インタビュー

オフィスワーカーの肩凝りにプロアスリートの秘策!~下田裕太のストレッチレッスン~

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男子長距離陸上チームのGMOアスリーツに所属する下田裕太選手。GMOペパボではゲームに関する知識を生かし、eスポーツ支援業務に取り組んでいます(その想いについてはファミ通.comで取材していただきました)。
今回は下田選手の知られざるもう一つのお仕事、ストレッチレッスンにフォーカス。ペパボパートナーの運動不足解消に乗り出す2人の対談です。

間浦 剛(まうら つよし)
twitter:@mau_rin
あだ名:まうりん
HR統括部門でマネジメントしているつもりが、よく「あなたが居なくても大丈夫ですよ!」と言われるようになり、部門長としての存在感が薄れていくことに不安視している。最近の日課は、最寄り駅までに通過する公園でハトに「おはよぅ!」って声をかけることです。とにかく、笑いの絶えない組織づくりをモットーに頑張っています。

下田 裕太(しもだ ゆうた)
あだ名:アメド
twitter:@kllro_
2018年4月から男子長距陸上チームのGMOアスリーツに所属。青山学院大学出身。日々「陸上界を変える」という目標に向け走り続けている。また、GMO ペパボの一員としてパートナーの健康推進とeスポーツ施策を担当している。好物はアメリカンドック。特技はけん玉。趣味はVチューバーのアーカイブを見ながらゲームをすること。

運動不足の人は、いきなり走れと言われても誰も走らない

―――― 下田選手がペパボ配属になりそろそろ1年経ちます。そもそもどういった経緯でペパボへ?

下田:僕はGMOインターネットの所属ですが、ペパボに配属になった経緯はちょっと特殊で、入社後の懇親会で僕とペパボ社長のケンタロさんとGMOインターネットグループの安田副社長の3人で話す機会があったんです。副社長が「下田君はペパボの雰囲気にすごく合いそうだからペパボで働いてみるのはどうか?」って言ってくださったんですよね。僕が前向きの返事をしたら、2週間後にはもうペパボのオフィスに僕の席が作られていました。
初出社の日、ペパボのオフィスのドアを開けたら、わけもわからないまますぐにスタートラインに立たされました。次の瞬間、スターターピストルが鳴ったから、それはもう走りますよね。

みなさんが旗を振って歓迎してくださる中、オフィスを半周ぐらい走ってゴールテープを切りました。

―――― いい走りでしたね。その歓迎の場にいたのが、間浦さんでした。

間浦:当時は駅伝もマラソンも全くわからなくて、下田くん初出社日の当日に突然、レポーター風にヒーローインタビューをしてください、と役割が回ってきたんです。自分なりにがんばって原稿を作ったんですけど、原稿の冒頭には“早速、一色選手(※)にインタビューしたいと思います”って書いていました。みんなが下田選手って呼んでたから「あ、下田くんか!」ってギリギリのところで気付けましたけど、当時はそれぐらい疎かったです。(※GMOアスリーツの所属選手で下田選手の大学時代の先輩)

下田:このインタビュアーの人、陸上競技のこと全然知らないんだろうなって思ったことをよく覚えてます(笑)。

―――― そんな間浦さんが下田選手にストレッチレッスンを依頼したのはどうしてですか?

間浦:ペパボでは全員がPCを使って仕事をしているので、長時間座っていることが多いんです。しかも毎年の健康診断で、要再検査として二次検診を受診しなければならない人が年々増えていたんですね。産業医の先生に相談して、運動不足を解消したほうが良いとアドバイスをもらったものの、なかなか良い方法が思い当たらなくて。そんな時にちょうど下田選手がペパボに来てくれたので、パートナーみんなで走るランニング企画ができないか?と相談を持ち掛けてみたんです。まあ、すぐに「いきなり走れって言っても誰も走らないですよ!」とダメ出しされましたけど(笑)。

下田:最初からヘビーな運動を提案しても、運動不足の人はなかなか参加する気にならないですよきっと。まずは業務の合間にできるストレッチはどうですかと僕から提案しました。

間浦:すぐに、こういうストレッチができますよって具体的に提案してくれて、それいいな!とすぐイメージが湧きました。しかも仕事の合間にみんなで集まるイベントは、職種を超えたコミュニケーションの場になりそうだなと感じました。人事担当としては一石二鳥ということで、すぐにお願いしました。

下田:僕自身、ペパボで仕事をすることが決まったものの、ペパボがどういう会社なのかっていうのもわからない状態でしたから、週に一度程度しか職場には来てないから社内のいろんな人と触れ合える機会をもらえて嬉しかったです。僕を応援してくれる人も増えたし、ペパボの雰囲気もわかったし、すごくありがたかったです。遠征や大会がない時は毎週1日2回開催しています。1回15分程度の軽いエクササイズで、特別なウェアや道具を持たずに、気軽に参加してもらえるようにしています。

効果を実感!オフィスワーカー向けの下田流ストレッチ

―――― 今日のエクササイズもとっても盛況でしたね!毎週教えてくれているストレッチは青山学院大学時代から実践しているものですか?

下田:青学時代のものがベースにはなっています。オフィスワーカーのみなさんが悩まれている腰痛や肩コリに関わる筋肉は陸上競技でもよく使う筋肉です。仙腸関節や肩甲骨まわりはアスリートにとっても重要なんです。会社で働く人たちの悩みと、僕たち陸上選手が鍛えているポイントがリンクしている部分もありますし、このレッスンを担当するようになってからは体の構造やトレーニングについて勉強し、自分なりに取り入れています。
事前に「来週は腰まわりがいい!」といったリクエストをもらうこともありますし、今日はどこのストレッチがいいですか?お悩みありますか?という感じで、レッスン冒頭で参加者の皆さんに訊いてメニューを決める時もあります。

―――― オフィスでストレッチを指導するにあたって心掛けていることはありますか?

下田:とにかくわかりやすく、を心掛けています。陸上選手の間では常識であることも、初めての人にわかりやすく丁寧に説明します。あとは僕が教えてもらっていた時に、「どうしてここを動かすのか」「こういうふうに動かせばこんな効果がある」といった理由や作用を説明してもらうとすごく分かりやすかったなって実感があったので、自分でもちゃんと説明するように気を付けています。
ただ「このストレッチすごくいいですよ」って言われたところで、誰も続かないと思うんですよね。どこに効いているのかを実感できるように!続けやすいように!という気持ちで指導しているので、パートナーのみなさんがレッスン以外でも毎日やってくれると 嬉しいですね。

―――― 間浦さんは下田選手の影響でご自身も走り始めたということですが。

間浦:見てのとおり感化されて(笑)。もともと僕がイメージしていたストレッチって、開脚とか屈伸運動とか、いわゆる昭和時代の準備運動みたいなイメージだったんですけど、下田選手に色々レクチャーしてもらううちに心身ともにケアされて、走りたくなったんですよ。
社内でのストレッチの話をしていたはずなのにいつのまにか僕が走るって話になって色々買わされて・・・。

下田:走りたかったんですよね?

間浦:そう・・・ですね。

―――― 下田選手オススメのそのランニング用の時計はいくらでしたっけ?

間浦:3万円ぐらい・・・ですね。

下田:でも走りたかったんですもんね?

間浦:こんな風に形から入ると思わないでしょ?今までの人生でちゃんと走ったことがなくて、気が付いたらまだ走り始めてもないのにこんなの買っちゃってびっくり!でも今ではこの時計を買ってよかったなって思っていて、最初は「この時計を買ったからには元を取らなきゃ!」という気持ちで走っていました。最近は自然と走る習慣もついて、下田選手のいい影響を全身で受け止めています。

―――― ご自身も含め、パートナーに良い変化はありましたか?

間浦:めちゃくちゃありました。僕自身は健康診断の結果が近年で一番良かったです!他のパートナーに関しても最初は「下田選手が教えてくれるならやってみようかな」という感じで参加したパートナーが、もっと体を動かせるようにとジムに通い始めた人たちもいます。みんな健康に留意してくれるようになってきたのが一番の変化だなと思います。

下田:レッスンの参加者も開始当初より増えてきて嬉しいです。

レッスン後は、お悩みを相談すると下田選手が個別にレクチャーしてくれます。
参加者には2児の子育てと仕事に奮闘するママパートナーも。ストレッチでたまには自分自身も労わってあげてください!

目指すはペパボのみんなで駅伝出場!?楽しく体を動かそう!

この日参加したパートナーは約40人。特別な準備は必要ないので手ぶらで参加可能です。

―――― ストレッチレッスンで良い流れができてきましたが、今後やりたいことは?

間浦:僕はやっぱり、みんなで走りたいんですよね。今eスポーツの流れでゲームを通じて社内コミュニケーションも活発になっていると実感しているので、スポーツでも同じことができればと考えています。仕事上でのコミュニケーションだけじゃなくて、いろんなシチュエーションでコミュニケーションの場づくりをしたいなと思っています。下田選手と一緒に考えたいなあ。

下田:それだったら走るだけのイベントじゃないものにしたいですね。純粋なランニングイベントに参加できる人は、きっと一人でも走れちゃう人だと思います。

間浦:え!?そうなの?

下田:駅伝大会に参加するぐらいの目標を決めてみんなで取り組まなきゃだめです。それぐらいしないと走るモチベーションが上がりませんよ。

―――― 確かに社内のフットサルやeスポーツは、企業対抗戦で盛り上がっていましたね。

下田:ただ「みんなで走ります!」って言ってもきっと誰も来ないですよ、一人で走ればいいでしょって感じになっちゃいますから。一人2キロぐらいの駅伝大会を探して、大会を目指してみんなで練習すると走るモチベーションも上がると思います!駅伝で同じ部署のメンバーや同期のメンバーなんかで組んだりするのもきっと楽しいと思います!

―――― その大会、下田選手がアンカーになれば勝てるのでは!?

下田:僕は全部ひとりで走りますよ。

間浦:え!?どういうこと??

下田:僕は駅伝じゃなくて1区から最後まで一人で走り切ります。それでもみんなに勝てる自信あります!
でもそれじゃあみなさんが頑張れないかもしれないな・・・。じゃあ僕は間浦さんというハンデを背負って走ります!半分を間浦さんが走って残りを僕が、ね?駅伝は、いろんな人とたすきをつないで走り切るっていう達成感がありますから。やっぱり僕自身、走るのが大好きだから、みんなが楽しく走れるようになるきっかけが作れたら嬉しいですね。

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