ディレクターのキャリアパスとは?~ビジネスプロフェッショナルに昇格したはなD&セティの話~

 ペパボでは、ディレクターやCS、管理部門といった職種の方がその専門性を活かしてキャリアを構築できるよう、ビジネスプロフェッショナルという専門職職位へのキャリアパスがあります。

 今回は、2020年1月にビジネスプロフェッショナルへ昇格されたディレクターのはなDさんとセティさんに、これまでのご経歴を振り返ってもらいながら、ディレクターのキャリアパスや今後の展望について伺いました。

花田 靖治(はなだ せいじ)
Twitter:@korikoripanda1
あだな:はなD
EC事業部カラーミーショップグループPRチーム コンテンツSEOエバンジェリスト。最近ハマっているものは息子を将来騙すための偽のアニメ動画を作ること。

瀬戸 亜弥子(せと あやこ)
note:https://note.com/settie
あだな:セティ
EC事業部 カラーミーショップグループ ソリューションチーム  グロースププロデューサー。最近ハマっているものは猫の挨拶。

ファーストキャリアはディレクターではなかった

ー お二人がいまペパボで担当されていることを教えて下さい。

はなD:僕は主にコンテンツSEOを担当していまして、カラーミーショップの「よむよむカラーミー」というオウンドメディアの更新を行っています。SEOまわりを見つつ、検索キーワードを狙ったコンテンツを作っています。

セティ:私はカラーミーショップのアプリをショップオーナーさまにご活用いただけるように、要望のヒアリングや、訴求、アプリストア自体のサイト改善といった様々な施策の立案と実行を担当しています。

ー ペパボに入られる前はどのようなご経験をされてきたのでしょうか。

はなD:新卒で入った会社はメンズアパレルのECサイトを運営する会社で、7年近くECショップの運営に携わりました。

カスタマーサポートやAmazonやYahoo等のモール運営を経験させてもらった後、独自ドメインの自社サイトの運営を担当することになり、サイト構築や撮影、商品ページの作成、メールマガジン、SNS、SEO対策、オウンドメディアの運営といったECサイト運営に必要なありとあらゆる業務を経験する機会をいただきました。

その後不動産系の会社に転職し、Web事業部の立ち上げに携わらせていただいた後、2019年1月にディレクターとしてペパボに入社しました。

セティ:私は制作会社で、6年ほどデザイン実務やアートディレクションを行い、デザインチームのマネジメントを担当していました。

その後、自社サービスの会社に入り、最初はデザイナー兼ディレクターのような形で働いていたのですが、後半はコミュニティマネジメントやブログの運営、セミナーの開催などさまざまな仕事にコミットしていました。

デザイナーといいつつも、その会社で扱うプロダクトの品質向上を目的としてあらゆることをやっていたという感じです。その後、2017年6月にデザイナーとしてペパボに入社しました。

ー お二人ともファーストキャリアはディレクターではなかったんですね。ディレクターになるために、お二人が意識されてきたことはあるのでしょうか。

はなD:正直いうと、僕はディレクターっていう職種をあまり意識したことはないんです。前職でECサイトをやっているときも、ネットショップを運営するために必要なことは全て自分がやるという気持ちはあったものの「職種としてどうか」といったことは意識したことがなかったというのが正直なところです。

セティ:完全にはなDさんと被っちゃうんですが(笑)、私も「ディレクターになるために」といったことは意識したことはないですね。サービスやプロダクトを運営する上で足りないとことがあったとしたら「ここもやらなきゃ」「あそこもやらなきゃ」といって動いているうちに色々なことをやるようになったという感じですね。

ー サービスやプロダクトを運営していく上で必要なことを、自分からどんどん進んでやっていっていったら、ディレクターというキャリアにつながったという感じなんですね。

はなD・セティ:はい、そうです。

仕事をする上で大切にしてきたこと

ー ご自身が仕事をされる中で大切にしてきたことはありますか?

はなD:仕事が楽しいか楽しくないかということですね。新卒で入社して以降の数年間は仕事に影響が大きい部分をやろうという気持ちで業務に取り組んでいたこともあるのですが、僕自身、プライベートでもブログの運営をしていて、例えば奥さんと一緒にネットショップを作ってたりと、趣味が仕事に近いっていうのがあるんです。

なのでこの数年は新しいスキルや知識を習得しようという際には、両方にシナジーが効くことを選んでいるところがあります。僕はやりたいことがめっちゃあるんで、「楽しいかどうか」「自分のプライベートにも連動するかどうか」という軸で優先度をつけないとやりきれないんです。

ー 確かに「キャリアアップのために勉強しなければ」「努力しなければ」という「ねば論」で進めていくと、どこかで続けるのが辛くなりそうな気がします。

はなD:そうだと思います。自分が面白いと思えたり、気持ちがドライブするものを選ぶことで、知識やスキルも楽しく身に付けられるし、身につけたことは仕事にも趣味にも活かせるので、もっとやりたいことが出てくるんです。

ー セティは、ご自身が仕事をされる中で大事にされてきたことはありますか?

セティ:私は「なんでなんだろう?」と疑問に思って調べることが好きなので、サービスや施策が上手くいかない状況があると、解決できそうなところはないかと、たまに無意識にリサーチしているときがあります。

デザイナーとしてキャリアを出発したのですが、もともとデザイナーを目指した理由も、問題を解決する事に興味があったからでした。

これはデザイナーに限らず、ディレクターでも言えることなので、「デザイン=問題解決」を楽しむことは、職種が変わった今でも変わらず大事なところだと思っています。

立候補したことで自身の専門性を言語化できた

ー ペパボにおいて、ビジネスプロフェッショナルになるためには、ご自身の専門性が何かというのを明らかにした立候補資料を作成し、それが経営会議で承認された後に晴れて昇格となるのですが、今回立候補しようと思われたきっかけは何ですか?

はなD:入社して1年という節目だったので、一度チャレンジしようと思って立候補しました。手を挙げないことには始まらないので、まずは手をあげようという思いが強かったです。ダメでも、なにがダメなのかとか自分の立ち位置を認識できるので、まずは行動ということですね。

あとは、SEOの施策の結果がでるまで少し時間がかかるということもあり、昨年の上期評価の段階では難しいだろうなとは感じていました。今回12月のタイミングであれば結果が出せるということもあり、資料を作る上で分かりやすくその部分が表現できるのではという思いもありました。

セティ:デザイナーからディレクターへジョブチェンジを行うことのタイミングで、立候補の際にいただくフィードバックから今後の成長につながるポイントが認識できると思ったので、立候補をしました。

自分としてはこの数年ハードルの高い目標にチャレンジし続けたこともあり、そこで発揮した自身の専門性やスキルが今後事業部が目指す方向性とマッチしているのかどうかを今一度確認したかったということもあります。

ー ちなみに、立候補資料へのフィードバックはどんな感じでありましたか?

はなD:最初に提出した資料は、的確なフィードバックを沢山いただきました。僕がもともと資料作りがあまり上手くないのもあって「結局、何を専門にしている人なのか分かりづらい!」と(笑)

なので見せ方についてかなりアドバイスをいただいた感じです。自分の専門性を言語化する必要があるので、改めてそこについて考えることができましたし、さらにそれを分かりやすく伝えるという部分で、めちゃめちゃ学ぶことがありましたね。

▲はなDさんの立候補資料(一部抜粋)

セティ:私もはなDさんと同じで、提出した資料は一度では通りませんでした。自身が得意としているところは、コミュニケーション設計の部分で、いうなればユーザーとのタッチポイント改善することでアクセス数やグロースを上げていく部分なんですね。

ただこのコミュニケーションデザインという領域は、いま世の中に生まれつつある分野であるので、どんな専門性なのかが分かりづらいという指摘をいただいたんです。そこから、「グロースプロデューサー」という分かりやすい専門職名に修正をし、承認をいただきました。

ー 立候補資料においては、自分の専門性を一言でわかりやすく表すネーミングも大事な部分なんですね。

はなD:はい、そうだと思います!イメージしやすいものの方が、他のパートナーもそのことについて、聞きやすいですしね。

セティ:「自分は何者なのか」ということを言語化して、資料でわかりやすく伝えることが大切ですね。

ー ビジネスプロフェッショナルとして、期待されていることは何だと思いますか?

はなD:今はカラーミーショップのオウンドメディアの部分を見ているんですが、今後は自身が所属しているカラーミーショップ事業部だけではなくて、全社に対して自身の専門性や培ってきた知識を広げることが大切だと考えています。

そういう意味では昨年、ペパボのディレクターに対してコンテンツSEOに関する社内セミナーを行ったのですが、引き続きそういった活動を通じて、ペパボ全体が伸びていけるような取り組みもどんどんやっていきたいですね。

セティ:はなDさんがおっしゃるとおり、自分のノウハウを事業部外にも広げていくことはビジネスプロフェッショナルに期待されている部分ですね。

その他にもメンバーの育成は大切な役割だと思っていて、データ分析や訴求方法のレクチャーを行ったりしています。メンバーがレベルアップすることで、結果ハードルの高い目標をみんなで達成できるようにしていきたいですね。

▲セティさんの社内セミナー向け資料(抜粋)

活躍できるディレクターとは

ー 最後に、どんな能力を持った方がディレクターとして活躍できると思いますか?

はなD:ディレクターは何でもやる人だと思うので、誰かの悩みを解決することに躊躇しない人は活躍できると思います。スキル的なところでいうと、数字見れたりとか色々あるんだと思うんですけれど、根底としては「誰かの役に立ちたい」「悩みを解決したい」「課題を解決したい」という思いをもって行動ができることが大事ですね。

もしチームのメンバーが数字が見れないという悩みをもっているなら、それをまずは自分で学んで補おうとするような、そんな人は活躍できると思います。専門性をどうやって見つけるかということについても、躊躇しないで色々自身でやっていくうちに「これ面白いな」「もっとやってみたいな」というのが自然に見つかっていくと思います。

なのでまずは色々な課題や寄せられる悩みを自身が進んで解決していくことを続けていくことが自身の専門性を見つける第一歩になっていくと僕は思っています。

セティ:私は、自分の業務の枠を「ここまで」と決めない人がディレクターとして活躍できると思っています。枠を外して、ゆるくしておくイメージです。

あとディレクションをする人は、方向性を決め、プロジェクトを率いていくことがその役割として求められるので、「優先順位をつける力」と「人に共有する力」がとても重要だと考えています。

プロジェクトは、あらゆることが同時多発的に起こることがあり、チームとして何を優先するのかという壁にぶつかることが多いです。

優先順位をつける力を養うには、例えば、上長やメンバーに「自分は今回こういう優先順位でプロジェクトを進めたのだがどう思われるか」とふりかえって確認して判断力を磨いていくことも有効だと思います。

そしてその優先順位の感覚を、チームメンバーとぶれなく共有していけるかということが求められると思います。

ーサービスやプロダクトを今よりもっと良くしたいという思いの先にキャリアが広がったはなDさんとセティさん。お二人が、今後ペパボでどんな活躍をされるのか今から楽しみです 。今日はありがとうございました!