カラーミーショップの一大プロジェクトを任された新卒生え抜きメンバーが語る
「フリープラン」でつくる未来

ネットショップ作成サービスの「カラーミーショップ」は2021年5月より初期費用・月額利用料無料の「フリープラン」の提供を開始しました。

カラーミーショップにとって大きな変化となった新料金プランのリリースに尽力した、はなちょろ(プロダクトマネージャー)とわま(マーケティング統括)に、事業の目的やプロジェクト推進の現場についてお話ししてもらいました。

自己紹介

寺町 華子(てらまち はなこ)
あだな:はなちょろ
Twitter:@hanachoro23
EC事業部カラーミーショップCCXチーム所属。プロダクトマネージャーとして数多くの新サービスや機能の立ち上げを担当。趣味は株と不動産のウォッチング。


和田 真人(わだ まさと)
あだな:わま
Twitter:@wannawama
EC事業部マーケティングチームのサブマネージャー。マーケティングやプロモーション周りの統括を担当。作曲もします。

なぜ今?カラーミーショップでフリープランを開始した理由とは

-「カラーミーショップ」は、2005年のサービス提供開始以降、月額制ネットショップ作成サービスとして事業展開しています。
今回なぜ、初期費用無料・月額利用料無料の「フリープラン」をリリースしたのでしょうか。

はなちょろ:
コロナ禍でネットショップを始める方が増加している世の中の傾向もあり、ネットショップにチャレンジしたい方が増えてきています。多くの方がランニングコストを抑えたいと考えており、固定費がネックになっているという声もありました。

また、コロナ禍以前から、ショッピングモールや無料カートを利用していた、ある程度月商が安定してきている方々が、本格的にECサイトを運営するにあたり、カラーミーショップに引っ越しするケースも増えていたこともきっかけのひとつでした。

16年の歴史があるカラーミーショップは、多数の機能があることはもちろん、運営ノウハウや盤石なサポート体制も整っているので、「ひとつのプラットフォームでゼロから成長できる環境を提供したい」という思いのもと、まずはネットショップにチャレンジするハードルを下げるために、フリープランを開始しました。

-フリープランのリリースに合わせてサービスサイトも変わりました。どのような意図でリニューアルしたのですか。

わま:
今までのカラーミーショップはどちらかというとある程度売上規模のあるショップオーナーさまを意識した情報やデザインを選択してきました。サービスサイトでは、メリットや他社サービス比較をメインに打ち出すことで「毅然とした・誠実な」というイメージを想起できるようにしていたんです。

今回のフリープランの提供に伴い、初めてネットショップを始める個人や中小事業者の方の利用検討が増えることを想定していたので、「優しさ・親しみやすさ・簡単そう」などのイメージを持っていただけるように、専門用語を避け簡単な日本語を使ったり、画像などの非言語のコミュニケーションをサイト上でも増やすように設計しました。

ショップオーナーさんの顔が見える写真をたくさん使っているのもそのためです。テキスト以外で、さっと情報が伝わるような構成にしています。

-フリープラン提供開始後、反響はどうですか?

わま:
想定よりも申込から販売開始までのスピードが速いと感じています。開始してからまだまだ日が浅いのでこれからではありますが、EC事業への注力を考えている方が、まずはカラーミーショップで始めてみようと選んでくださっている感触があります。

Amazon出品連携アプリも6月30日にリリースされたので、現在商いをされている方にもカラーミーショップを選ぶことによるメリットをさらに提供していきたいです。

はなちょろ:
申込数も伸びていますが、開設後すぐに本格運用・受注が入るショップさんの数も順調に伸びています。早急にネットショップを開設する必要がある方々のニーズに適したプランと、開店までのフローの改善施策を提供できたことが数字にも表れはじめていると感じています。

カラーミーショップの歴史の中でも一大プロジェクトのリリース、推進現場の裏側は

-フリープランのリリースに向けたプロジェクトはいつごろ開始されたのですか。

はなちょろ:
実際に着手し始めたのは2020年の11月ごろだったと思います。
決済システムの連携フローや管理画面の設計を考え始め、12月ごろにデザインやプロダクトのメンバーの稼働が始まりました。

-今回のリリースは、カラーミーショップの歴史の中でも大きなプロジェクトだったと思いますが、特に大変だったことはありますか。

はなちょろ:
リリース日を変更したことがひとつ大きな出来事でした。

計画の時点でやりたいことはたくさんあったものの、当初予定されていたリリース日までにすべてを時実現できるほどの時間はなかったので、指定の期日までに実装可能な範囲を見極めながら開発スケジュールを調整して進めていました。
ところが、直前になって社内で「この状態でリリースするべきなのか」という議論が起こりました。

ショップオーナーさま、事業部それぞれに大きなインパクトを与えるリリースであることや、より高いクオリティまで持っていった上でのリリースが最善であると判断した結果、リリース日を1ヵ月延期しました。
「ショップオーナーさまが迷わずショップをスタートできるUI」を追求し、チーム外のメンバーも巻き込みながら追い込みました。

わま:
マーケティング、プロモーションの側面で言うと、ターゲットとするショップオーナーさまの層が変わる、というのが大きかったです。

今まで長く月額制のサービスを提供していたことで、データや経験値がある中で対策を考えることができたのですが、フリープランの場合、まったく経験したことのない層をターゲットにすることになるので、マーケティングするうえで「どうやったらターゲットとするショップオーナーさまに刺さるのか」は未知の世界でした。

データがない中で仮説検証をガンガン回して、自分としてもプレッシャーの中でのチャレンジになりました。

-具体的にどのような仮説検証を行っていたのでしょうか。

わま:
事業モデルが似ている他のサービスを調査して、SNSでどういうアプローチを行っているかを見たり、ダイレクトメールのトーン&マナーを分析したりしました。
広告やサービスサイトで使っている文言を細かく見たりして、カラーミーショップに落とし込んだらどう表現するかを突き詰めて考えました。

-二人は、新卒で入社して3~5年になりますよね。
大規模なプロジェクトのコアメンバーとして抜擢されたとき、どんなお気持ちでしたか。リリースにあたって一番緊張したのはいつですか。

わま:
担当することになった時点では、「役割上、自分がやることになるよなあ」と受け入れていたのですが、徐々にめちゃくちゃ緊張してきたのを覚えています。

リリース日が近づいて、ビジネスモデルが変わることの実感が湧いてきた頃に、「2~3年後を見据えると、この最初の1年がめちゃくちゃ大事だな」と思って、プロモーション責任者としての重圧を感じました。お腹が痛かったです(笑)

はなちょろ:
私は、2014年に入社した当初から、カラーミーショップでフリープランをやりたいと思っていたんです。

カラーミーショップはリリース当初から最も安価でネットショップを開設できて、「ネットショップを始めるならカラーミーショップ」というイメージを持っていました。始めやすさで選ばれてきたサービスだと思うので、その強みを継続できるようにするには、無料で始められるプランを作るべきだ!と思っていました。

数年経った今、「やっと実現できるんだ!ようやく叶うなあ」と思ったと同時に、自分が担当になったプレッシャーも感じていました。月額制からの事業モデルの変化によるリスクも0ではないと捉えていたので、提供後の反響がどうなるのかという気持ちは常に頭にありましたね。短期間でリリースしなければならない状況だったので、期限のプレッシャーもありました。

顧客理解から始まるカラーミーショップのプロダクト開発

-はなちょろは、EC事業部でこれまで多くの新機能やプロダクトのPdMを務めてきたと思いますが、実際のプロジェクトをどうやって進めているのか教えてほしいです。

はなちょろ:
どのプロジェクトも、インタビューなどを通して、ターゲットとなるショップオーナーさまを理解することから始めます。

フリープランの場合は、無料カートサービスを使っている方や、カラーミーショップに引っ越してきた方にお声がけして、管理画面のプロトタイプを触ってもらったり、操作の行動観察をしてどういった点で迷うのか、困るのかをリサーチしました。

ショップオーナーさまへのインタビューやテストを通して、プロトタイプの課題を見つけ、アップデートを重ねていきます。

コロナ禍以前は、実際の作業風景も見えるように、ショップオーナーさまのところに出向いていたのですが、最近はzoomを使ってオンラインでインタビューを行い、操作している画面を録画するようにしています。また、インタビューする人の他にも、行動を記録する担当もいて、miroというツールを使って、ショップオーナーさまの行動を付箋に書き出すこともしています。

ショップオーナーさまに届けたい内容のイメージ図が固まってきたら、エンジニアも入って、ユーザーストーリーマッピングを行い、機能を利用する際の課題などをストーリー形式で書き出していきます。

ユーザーテストを経て、プロトタイプのブラッシュアップとユーザーストーリーマッピングがセットでできた段階で、機能の要求がはっきりしてきます。

「このプロジェクトで提供したいものは何なのか?」を把握した上で、エンジニア中心に工数見積や実装作業を進めていくのが主な流れです。

成長加速するEC事業部、次のチャレンジと意気込み

-これからのカラーミーショップをこうしていきたい、自分がチャレンジしたいことは何ですか。

はなちょろ:
ショップ開設後の「売れるまでの過程」を支援できるように、ショップに合わせた運営アドバイスが出てくる管理画面などのショップオーナー向けの機能開発を通じてプロダクトを拡張していきたいです。

もっといえば、管理画面すらいらない世界になるのが良いと思っています。

作業のためにカラーミーショップを使うのではなく、たとえば、わくわくする要素を知らせるようなレポーティングツールであったり、カラーミーショップにアクセスする度にプラスの変化を感じて、喜んでもらうことが理想です!

わま:
世の中の人にもっとカラーミーショップの良さを知ってもらいたいです。

そのために、良さを伝える場所や伝え方を改善していく必要があると思っています。
事業の一部分を任されて、成長させる役割を担っているので、誠実な情報発信を引き続き行っていきます。

さらに、セミナーを通じてショップオーナーさまに直接お話する機会があることから、ショップオーナーさまに近い立ち位置を活かして、ビジネスサイドから、プロダクトにも還元できるように、PMMのような立ち回りも担えるようになりたいです。

-最後に「EC事業部はどんな組織か」一言でお願いします!

わま:
愛と自由とエモーショナルを感じる組織です!

はなちょろ:
自走式で職種やチームに囚われず、ばんばんアイディアを出して速実行する集団!
「ショップオーナーさんのためになる物事は速く届けたい」という気持ちが原動力になっています。

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