みなさんにとって”マネージャー”とはどんな存在ですか? 業務や面談を通じて話はするけど、マネージャーが今考えていることを知っている人は少ないかもしれません。そこで、本コラムでは、ペパボのマネージャーが書き手となり、個性溢れるマネージャーの”今”を発信します。
自己紹介
杉山 寛(すぎやま ひろし)
Twitter: @roberto8960
あだな:ろべ
社長室室長。2006年入社。もうすぐリングフィットアドベンチャーをクリアできそう。BiSHはセントチヒロ・チッチ推し。
社長室ってどんなことをする部署なの?
はじめましての方も、はじめましてではない方もこんにちは。GMOペパボで社長室室長をやっておりますロベと申します。今回このマネージャーコラムの執筆を依頼いただき、何書こうかなあとちょっと悩んだのですが、せっかくなので普段あまり語られることのない(おそらくペパボ社内でもあまり知られていない)”社長室”自体の役割や業務について書かせていただこうと思います。
その前に軽く自己紹介をしますと、2006年にJUGEMというブログサービスのCSとして入社をしまして、その後ECショッピングモールや新規事業の立ち上げ、プロモーション部署を経て社長室で働くようになりました。ちなみにここに書いてある部署の異動は一度も自分で希望したことはなく、社長から「異動だよ〜」って言われて決まった事がほとんどです。まあそういった経緯もあるので僕が社長室っていうのは自分的にもなんだかんだ納得感があります。
余談はさておき、社長室と聞いてみなさんはどういった業務内容をイメージされますでしょうか。おそらく社長室を設置している企業ごとに細かい役回りなどは違うのでしょうが、ペパボでは読んで字のごとく社長であるケンタロさんの補佐的な動きをしています。さらに組織の役割の定義としては数年前から「それぞれの部門では優先されない課題解決に取り組み、ペパボに新しい文化と価値を創出し事業拡大や会社などのプレゼンス向上を図る。」としており、時には(一応)バックオフィスですが売上を作ったり新規事業のトライなどもしています。
社長であるケンタロさんからのオーダーは多岐に渡ります。
TVCM作ろう!
事業戦略発表会しよう!
オフ会やろう!
新しい拠点作ろう! etc…
こういったオーダーに対して、1つ1つ形にしていくのが僕たち社長室の仕事になりますが、ケンタロさんからオーダーされたタイミングでは、完璧な完成図ができている訳ではありません。なので社長室メンバーがケンタロさんと並走しながら、企画や計画を補填し、形づくっていくことも僕らの役目になります。また、ケンタロさんからのオーダーは、社長室単体で解決できない規模感の業務も多いので、ペパボの各事業部の皆さんに協力をお願いする機会がしばしばあります。社内ではおそらく突発的に始まったようにしか見えないので、「なんでこんな事してるの?」と困惑されてしまうことも多いです。ごめんなさい。
九州での動き
ここ数年、僕たちは九州での仕事が非常に増えていて、福岡ではFukuoka Growth Nextというスタートアップ支援施設の運営事業者として参画をしており、社長室からも2名ほど運営事務局メンバーとして働いています。入居されているスタートアップ各社とのコミュニケーションや、大名エンジニアカレッジというプログラミングスクールの運営、各種セミナーの開催などを行なっています。
また、昨年開所した鹿児島オフィスではペパボ初のエンジニア横断組織の設置、オフィスのオープンコミュニティ化、鹿児島市との連結協定による中小企業のIT支援などを行なっています。
これらの目的は地方におけるエンジニアの採用強化や教育支援、行政や地方の中小企業の方々とペパボが直接コミュニケーションをとることにより、ITの力で地方を盛り上げていく事にあります。
ITが1つの産業ではなく、全ての産業のインフラとなった今、これまで僕たちが行なってきた事業とは全く別の視点が必要になってきていると思っています。なのでFukuoka Growth Nextや鹿児島オフィスを起点に、新しいインプットを増やし社内に還元していく役割を社長室は担っていると考えています。
そして奇しくも本年に起きた新型コロナウィルスのパンデミックにより、リモートワーク推進やこれまで以上にITをインフラとして活用していこうという気運が高まっており、すでに九州で先行していた動きをより加速させていけるるんじゃないかなと感じています。
(あと個人的に九州はご飯が美味しいので、また出張にいける事を楽しみにしています。)
コロナ禍以降に僕たちが行なっていること
先日プレスリリースでも発表されましたが、ペパボではすでにリモートワークを基本とした業務体制が始まっています。今後、やはり気になってくるのが、在宅による健康面のケアです。ここは社長室でも1月末からのリモートワークが始まった直後から気にかけており、業務時間中にお散歩を推奨するように各マネージャーにお願いをしたり、社内Slackでヘルスケアチャンネルを立ち上げたりして情報交換などを行なっていました。
直近ではHR部門と情報共有を行いながら、ペパボパートナーの健康状態を確認するアンケートを実施して取りまとめたり、その上で何か対策が取れないかなどの議論も進めています。通勤がなくなったことで安心して業務ができる一方、運動不足でパートナーの健康が維持できないことには事業継続も難しいと思っていますので、こういった部分で先手を打った施策ができると良いなと思っています。
また現在、コロナ禍による巣ごもり消費によるEC需要の高まりにより好調な「カラーミーショップ」を題材にしたオンラインイベントの準備も社長室を中心に行なっています。これを書いている今まさに佳境な状況(笑)ではありますが、こういったタイミングだからこそ、スピードを持ってアグレッシブに進めていくことは会社がどんな規模になっても必要だと思っています。
このように、ペパボとして今プッシュしたいというサービスに積極的に入っていくのも社長室の役割です。横断的に色々な部署の方と連携しながらの業務は大変でもありますが、発見や刺激も多いため、つい楽しんでしまう自分がいます。
最後に
社長室は文字通り、社長の直下にある組織だからこそ、いち早くトップの考えや実行したいことを察知して動いて行かねばならないと思いますし、今回挙げたような動きの1つ1つの意味をパートナーの皆さんに正しく届けることを意識せねばならないのですが、まだまだ自分も未熟でそこまでの動きが出来ていません。最近もケンタロさんの生の声を届けたい!と非公式な社内報ラジオを社長室メンバーと制作したのですが、自分のあまりのダメダメMCっぷりに絶望したりもしました。が、幸い、社長室は少人数ながらも非常に個性的で強い武器を持った仲間がいますので全力で仲間を頼りながら、もっと面白い社長室を作り上げていけたらなあと考えています。
ということで、何かペパボとやりたい!とかあればぜひ社長室にご一報ください!読んでいただいてありがとうございました。