新オフィスは鹿児島! ペパボが描くIT技術×地域コミュニティの話

昨年、西郷隆盛を題材にしたTVドラマで熱く盛り上がった鹿児島県。本日2019年2月1日、そんな鹿児島に、ペパボの3拠点目として新たなオフィスが開設されました。 今回は、代表取締役のケンタロさんと新オフィス開設プロジェクトを推進した社長室長・ろべさんに、鹿児島をきっかけとした、地域とペパボのこれからについて、お話を伺います。

佐藤 健太郎 (さとうけんたろう)
twitter: @kentarow
あだ名:ケンタロ
代表取締役。最近ハマっていることは、鹿児島のお茶を飲むこと。

杉山 寛 (すぎやまひろし)
twitter: @roberto8960
あだ名:ろべ
社長室 室長。最近ハマっていることは、ランニング(月150km)。

新オフィス、なぜ鹿児島に?

ー 鹿児島オフィスの開設、おめでとうございます!

ケンタロ・ろべ: ありがとうございます。

ー 東京・福岡に続く3拠点目として、鹿児島にオフィスをつくられた理由を教えてください。

ケンタロ: ここ数年、IT業界全体で地方でのエンジニア採用強化の動きが高まっていて、ペパボも東京・福岡以外の新しい開発拠点をつくる必要性を感じていました。新拠点をつくるプロジェクトは、2018年10月に始動したのですが、さまざまな選択肢のなかで「今のペパボにとって最も魅力的な場所はどこだろう?」と考えたとき、導きだした答えが鹿児島でした。

ー 鹿児島のどんな点に魅力を感じましたか?

ケンタロ:もともと僕の出身地ということもあって地域に非常に親しみを感じていましたし、 2018年は『さくらじまハウス2018』や『かごしまデザインアワード2018』などエンジニア・デザイナー向けのイベントに登壇する機会もあって、鹿児島の人たちと一緒になって新しい場所をつくっていくイメージがつきやすかったことが、魅力のひとつでした。

ー ろべさんは、鹿児島の印象はいかがでしょう。

ろべ: 地元愛が強くてポジティブな印象を受けました。新オフィス開設と並行して、2019年2月にサッカーチーム「鹿児島ユナイテッドFC」とオフィシャルパートナー契約を結んでユニフォームに企業ロゴを載せてもらっているんですが、サポーターのみなさんがTwitter上で「ペパボってどんな企業だろう?」「社長が鹿児島出身なんだ!」と自然と盛り上がってくれたんです。鹿児島のみなさんが僕たちに期待をしてくださっているのを、想像以上にバシバシ感じましたね。こうした小さな盛り上がりが集まって、これから更なる良いムーブメントを生みだせると確信しています。

目指すは鹿児島を牽引するコミュニティ

ー 新オフィスのコンセプトを教えてください。

ケンタロ: 「さまざまなコラボレーションが生まれる場所」をコンセプトに、ペパボの事業開発だけでなく、エンジニアコミュニティやIT業界、ひいては鹿児島のさまざまなシーンにインパクトを与えられるような場所を目指しています。

ろべ: 設備面でも、働くためだけの場所ではなく交流を大切にしたい想いから、執務スペースよりも大きなコミュニケーションスペースを設けているのが特徴です。
使い方としては、鹿児島で現地採用した人のワークに限らず、東京・福岡の事業部の開発合宿やセミナー、ユーザーさん同士の交流や業界の枠を超えた地域のコミュニティイベントを開催できたら良いなと。

ー 採用面での特徴はありますか?

ケンタロ: 鹿児島オフィスの採用は、事業部ではなくエンジニアのみで構成された新しいチームで募集をかけているので、ペパボとしては新しいチャレンジになります。

ろべ: 2,3年で20人くらいの採用を目指していて、もしこの試みが上手くいけば、他のエリアに横展開していくイメージも、より具体的になると考えています。

ー どんな方に、鹿児島オフィスで働いてもらいたいですか?

ケンタロ: 例えば、今首都圏で働いているエンジニアが鹿児島に戻りたいというときに、最先端の試みをしているIT企業がまだ少ないのが現状なんですね。だからペパボが鹿児島のIT技術を引っ張っていくことでUターンIターンの人たちを巻き込んでいけたら理想的です。また、 ペパボが掲げている「いるだけで成長できる環境」を、鹿児島のオフィスでも実現するつもりでいるので、若いエンジニアさんの新しい選択肢になれば嬉しいです。

IT技術で地域を継続的に盛り上げる

ー 鹿児島オフィスのこれからについて、それぞれの展望を教えてください。

ろべ: 僕は今まで立ち上げに向けて動いてきたので、今後はいかに新オフィスの動きを活発化して盛り上がりを持続していくかに注力しようと考えています。もうひとつは、鹿児島のロケーションや資源の活用方法から、拠点の特性を活用したコミュニティづくりの知見を得たので、今後はその知見を東京・福岡のオフィスに生かしていけたらと。

ケンタロ: 盛り上がりの持続という意味では、鹿児島オフィスをきっかけに、現在は、鹿児島大学との産学連携の協議も開始したほか、スタートアップ企業との連携や、『THE GREAT SATSUMANIAN HESTIVAL 2018(ザ・グレート・サツマニアン・ヘスティバル) 』 などの音楽フェスティバルをIT企業として支援する新たなチャレンジも動いています。
今後あらゆる産業がIT技術により進化していくなかで、地方において何ができるのかを、僕らが模索していかなくてはなりません。まずは鹿児島から、ペパボがIT技術でコミュニティを牽引していくことで、地域全体をもっとおもしろくできたらと。

ー  新しい場所からどんな新しい試みが生まれるのか。鹿児島オフィスのこれからが、とても楽しみです。今日はありがとうございました!