得意なことでチームの成果を最大化するマネジメント

自己紹介

蛭田 悠介(ひるた ゆうすけ)
twitter:@sorahoderi
あだ名:ヒルティ
1979年生まれのSUZURI事業部マネージャー。最近ハマっていることはK-POPを聴きながら集めているスニーカーを眺めたり臭いを嗅いだりしています。

こんにちは!(元気)
SUZURI事業部でアイテムに関することを進行しているチームのマネージャーをしているヒルティです。

2010年入社、2012年から中規模の事業運営組織をマネジメントしてきました。
2018年からSUZURIサービスに従事し、現在は8名のチームでマネージャーをしています。

今回せっかく執筆の機会を頂戴しましたので自分のマネジメントで意識的に行っている事を書いてみます。

マネジメントと云っても事業内容も違えば関わる人間、マネージャーも皆違う人間なので、再現性のあるノウハウとして明示しにくいのがマネジメントだと思います。
完璧なマネジメントはありませんが少しでも読んでいただいている方の参考になったりひらめきを作れたら幸いです。

苦手なことを改善するよりも、得意なことで成功を体験させる

出来ないことを改善して、出来るようになってもらう事はあまり重要だと考えていません。それぞれのスキルセットを見極めるためのコミュニケーションを図りつつ、その人の得意なことに集中してもらう環境づくりと、各自が成果を出しやすく達成感を感じて仕事が楽しいと思えることが重要だと考えています。僕としては、”強いところをより強く”という成長支援をとても意識してマネジメントしています。

個々の特性を尊重し成果の最大化を図ることは、その先にある会社やサービスの目指す目標に大きな影響を及ぼす「連鎖」をつくることだと思います。

得意な事がみつかっているならば、ちょっと苦手な事はガン無視して成果を出しやすいムーブ一点集中で良いと思っています。一点集中とはその名の通り、他のことはやらない。

しかしその得意な事においてメンバーが知見をアウトプットすることは大事です。

SUZURIでは知見やチップスなどをwiki的に蓄積する文化が浸透しているので、後から入社された方へのスムースなオンボーディングや属人化の予防になっています。

「褒め」は必要だが使い方を間違えると諸刃の剣にもなる

褒めは成長やモチベアップには効果的だと思います。

しかし褒めのTPOや褒めポイントを誤ると、Aさんのモチベは上がっても気づかないところでBさんのモチベを下げているなんて事があります。

結果重視の褒めマネジメントを繰り返すと褒めが効かなくなる組織に変化してしまうこともあるので注意しています。

例:結果重視で褒めてしまうケース

このように定量的な結果に対してだけ褒めを発動させると

「Aさんは運が良かっただけじゃね?」

などとAさん以外が不公平さを感じてしまうかもしれませんので、Aさんが成果を出せた要因とセットで褒めを発動させることが大事だと思っています。

褒めはマネジメントツールとしては必要不可欠だと思いますが、下手すると褒められている以外の人のモチベを下げる可能性のある諸刃の剣だとも思っているので、最大の配慮をしつつ実行しています。

例:スキルやプロセスとセットで褒めるやり方

このようにスキルやプロセスとセットで褒めることでAさんもその行動をただ繰り返すのではなく、自分の強みへの気づきやスキルのレベルアップへ意識が注がれるのではないでしょうか。

ちなみに失敗した時も褒めが有効です、むしろプロセスを褒めるチャンスです。ペパボには「ナイストライ!」の文化が浸透しているので清々しくこの褒めが成立します。

決定権もガンガン移譲

先日採用面接で「多くの人がプロジェクトに関わるなかで色んな意見やアイデアに対してマネージャーとしてどう決断、判断しているのか」という質問を受けました。

僕は「好きにさせてます」と答えました。

みんなサービスを盛り上げようと本気なんですから、本気な人たちが「やりたい!」って云ってるんだから「いいね!やっちゃいなよ!」って云うしかないです。

「失敗しそうだなぁ」って思ってもやらせます。

そして失敗しても問題なし、先程も書いたようにナイストライ文化もありますし、すぐにオルタナティブプランを実行してキャッチアップが実行できる習慣化が行われていれば何も問題なしです!

もちろんリスクが大幅に上回りそうなシチュエーションでは、ストッパーとして作動できるようにチームメンバーの動きを管理監督しています。

決定する場に居すぎないというスタンスは自分がボトルネックになる事を避けるための仕組みとも云えます。

またパートナー(同僚の呼称)は自分の意見が承認されると、成功確率を上げようとして能動的になり、良いムーブが出来ているように感じます。自走式組織のはじまりですね。

自走式組織になるとマネージャーには余白が出来て、緊急事態の対応も可能になりますし、少しでも遠くの未来の事に頭を使えるようになります。

とまぁいくつか僕のマネジメントで意識している事を書かせて頂きました。

すべてのマネージャー、すべての組織に活かせる内容では無いかもしれません。

また、実際に僕も明日から違う事業部へ異動したら全然違うアプローチでマネジメントするかもしれません。結局は自分、相手、事業と向き合って最適なマネジメントを追求していく事が僕らマネージャーのお仕事なのかもしれませんね。むず〜〜〜

それでは!バイ!

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