リモートワークを基本とした働き方を継続する中で、変化を大きく感じるのが健康面です。通勤がなくなって運動量が減少することによる体重の増加や生活習慣病リスクの高まりなどの健康課題を見据え、ペパボでは2020年8月より「ペパボからだケア」制度を制定し、パートナーの健康を維持するための様々な取り組みをおこなっています。
今回は、人事担当の前田より「ペパボからだケア」から代表的な取り組みや活用方法について紹介いたします。
週2回30分、就業中の運動がOK!「# 運動タイム」
朝や夜、週末などになかなか運動ができないパートナーでも運動時間を確保しやすくするために、週2回・1日最大30分まで就業時間中に運動時間を可とする制度です。
利用者は、Slackの「#運動タイム」チャンネルで、「ランニングしてきます!」「ヨガやります!」などとアウトプットしてから運動を行います。本制度は、試験導入段階ではありますが、現在約1/4のパートナーがこの運動タイムを活用して運動を行っています。

このチャンネルで宣言することで「運動するぞ!」という気持ちが高まるのはもちろん、「みんながやっているんだったら自分もやってみよう」と、からだを動かすきっかけ作りにもなっています。
また、運動タイムは個人の活動だけでなく、有志メンバーが集まって運動するケースもあります。最近では余暇でヨガを教えているパートナーがトレーナーとなって行うヨガレッスンをリモートで開催しました。
健康につながる「機会」「意識向上」「セーフティーネット」の取り組み
「ペパボほけんだより」の発行
リモートワークで起こりやすい心身の問題にフォーカスしたコラムや、産業医の紹介、パートナーが取り組んでいる健康チャレンジなど、健康・運動を考えるきっかけになるコンテンツを月1回発行しています。
勤務時間の可視化
上長が異常を早く検知し、適切な労務管理を行えるよう、所属部門別に毎月1回、残業時間や深夜勤務回数を可視化したレポートを提供しています。
オンラインフィットネス割引
ご自宅での運動機会を作れるよう、オンラインフィットネスサービスSOELUを割引価格で利用できるプランを提供しています。
シックリーブ
パートナー本人や同居家族のインフルエンザやノロウイルスなどの感染症罹患時に利用できる休暇として年5日の特別休暇(有給)を付与する制度です。
カウンセリング・相談窓口
相談内容に応じて、相談窓口を選べるよう複数の相談窓口を設置しています。
- HRオンライン相談窓口(リモート面談可)
- 産業医への健康相談(リモート面談可)
- 臨床心理士によるカウンセリング(カウンセリングルームでの面談)
心身の健康が働きやすさ、働きがいにつながる
産業医・経営コンサルタントの上村紀夫氏の著書『「辞める人・ぶら下がる人・潰れる人」さて、どうする?』によると、以下の3つがバランス良く満たされている社員は快適な職場で、元気に、前向きに仕事ができているということだそうです。
- 心身コンディション:疲労、将来への不安、病気など
- 働きやすさ:業務の量、ワークライフバランス、人間関係、人事制度など
- 働きがい:強み、成長、居場所感、つながり、評価など
その中でも、心身のコンディションは、個人の問題で組織は感知しない部分と考えられがちですが、すべての土台になるもので、ここが揺らぐと働きやすさ・働きがいにも悪影響があるということです。
リモートワークでは、パートナーの顔を直接見る機会が減るからこそ、会社が関心をもってパートナーの心身のコンディションに目を向け、パートナーと共に課題解決を行うことが大切だとペパボでは考えています。
ペパボパートナーの平均年齢は33.8歳と若いため、健康への意識・関心をもってもらうことは一朝一夕にはいかないこともありますが、「あの人が、あんな運動やっている!」など、パートナーの「ちょっとおもしろそう」「ちょっとやってみようかな」といったポジティブな気持ちを引き出せるような発信や取り組みを今後も継続していきます!