「高速」な開発を目指して。「minne」のAndroidエンジニアに、2020年の取り組みについて聞いてみた!

ペパボでは現在Androidエンジニアの採用に力を入れています。
今回のインタビューでは「minne」のAndroidエンジニアの2人に、2020年取り組む施策への想いや、どんな人と働きたいかなどをインタビューしました。

※現在、GMOペパボを含むGMOインターネットグループでは、新型コロナウイルス感染防止のため、在宅勤務を行っています。今回のインタビューも在宅勤務中に行ったため、画面越しの写真となっております。

本間卓真(ほんま たくま)
Twitter:@matakucom
あだな:またく
minne事業部マーケットグループ テクニカルリード。2016 年 4 月に新卒入社。藤田ニコルさんが好き。

夏坂 友輔(なつさか ゆうすけ)
Twitter:@ntsk__
あだな:なっつ
minne事業部マーケットグループ エンジニア。ぷよぷよ通が好き。

今年の重点施策は4つ!

ーお二人は普段どんなお仕事をしているんですか。

なっつ:ハンドメイドマーケット「minne」というサービスで、Androidアプリの開発をしています。主に新規機能の開発や、使い心地をよくするための業務を行っています。

またく:僕は「minne」のAndroidアプリの開発と併せて、今期からテクニカルリードになったので、モバイルチームの組織改善も見据えて動いています。

ーテクニカルリード昇進おめでとうございます。やってみてどうですか。

またく:まだ1ヶ月なので正直何とも言えないです。笑 

ただ従来よりスコープをひろげて、iOS、Android両方ともにissueやPull Requestをチェックして、僕なりの視点で改善できるところは何かというのを考えながら、行動をするようにしています。

ーさっそくですが、2020年「minne」のAndroid開発はどんなテーマで取り組む予定ですか。

なっつ:年末に2人でこういうのをやっていこうというのを出し合って、施策を決めました。

8つほど施策を出した中でも特に、 「マルチモジュール化」「パフォーマンスチューニング」「Jetpackを活用したアーキテクチャへの移行」「UI改善」の4つに、力をいれてやっていきたいなと思っています。

ーどのくらいの時間で決めたんですか。

またく:話し合いは1時間くらいですかね。

ー結構すぐ決まったんですね。

なっつ:そうですね、普段から課題感はお互い共有できているので、ミーティング自体はサッと終わりました。

ーこの中で、お二人が特にやっていきたいと思うものはどれですか。

またく:僕は主にマルチモジュール化を進めたいと思っています。

モジュール分割をすることで、差分ビルドやキャッシュを使うことによる、ビルドの高速化ができ、開発速度の向上に繋がると考えています。加えて、Googleが提供している新機能を取り入れられるので、ユーザーへの価値提供にもつながると考えています。

最近「minne」では、Google Play Instantという、いわゆるお試し版をリリースしています。これもモジュール分割によって、アプリサイズを小さくしないと提供できない機能だったので、昨年から対応を進めていました。

なっつ:他にも、Dynamic Feature Moduleを利用すると、アプリの機能を追加ダウンロードのような形で提供できるようになりますよね。例えば「minne」だと作品の販売に関する機能は作家さんしか使わない機能なので、そういった機能を必要な時に必要な人だけがダウンロードして利用することが可能になったりします。

ーありがとうございます、なっつさんもなにかお願いします。

なっつ:僕はパフォーマンスチューニングの中でも、表示速度の改善を主にやろうと思っていて、GraphQLへのAPIの移行や、キャッシュ戦略を工夫するなどして、リクエスト数を減らす取り組みを進めています。現在の「minne」の場合、1つの画面で何回も通信をして表示しているので、その問題を解決したいなと思っています。

ー今期この4つが重点施策になった理由はありますか。

なっつ:「 マルチモジュール化」「パフォーマンスチューニング」は去年から取り組んでいるものになります。「Jetpackを活用したアーキテクチャへの移行」「UI改善」については今回新たにやろうと思っていることです。

ー「Jetpackを活用したアーキテクチャへの移行」については、どうして今期やろうと思ったんですか。

なっつ:Googleがアーキテクチャ設計を支援するライブラリを提供し始めたのが、きっかけですね。

「minne」のアプリは現在MVPアーキテクチャを採用して開発を進めていますが、Jetpackを活用できるよう移行していくことで、画面の状態管理などがより簡単に行うことができるようになり、堅牢なアプリにすることができると考えています。

また、Googleが推奨するものを活用していくことで、「minne」アプリならではの概念や設計を理解して開発するよりも、新しく入った方が開発に取り掛かりやすくなるのではという狙いもあります。

またく:「minne」のAndroidチームでは、長年「高速な開発」というテーマを掲げています。「高速」と言ってもいろいろな側面があり、ユーザーへの価値提供と併せて、業務フローの改善して高速な開発ができるようにしています。

あとUI改善についても少し話していいですか。

ーぜひ、お願いします!

またく:「UI改善」は今までも継続的に行ってきたのですが、今年になって新卒1年目のデザイナーのおうゆかさんが、「minneアプリのUI改善をする!」とやっていきを示して、いくつか課題をあげてくれているので、そこに僕らものっていくという形で改善に力をいれていきたと思っています。

なっつ:おうゆかさん、いい意味でベテランと話しているかのようです。

またく:僕も、とても頼もしいなと思っています。

コード書くのが楽しい人、サービスを1から作りたい人と働きたい

ー「minne」のAndroidエンジニアは今お二人のチームだと思うのですが、大変なことなどありますか。

なっつ:コードレビューの観点でいうと、お互いが書いたものをお互いがレビューする形になるので、視点が限定的になってしまう部分がありますね。

人数がいる場合には、議論したり、多様な視点のレビューがきたりするので、考慮漏れが減らせたり、新しい気づきが生まれやすいと思います。

やりたいことはたくさんあるので。笑

ーせっかくの機会なので、お互いのいいところも聞かせてください!

なっつ:またくのいいところは相談すると、すぐPull Requestが出てくるところですね。新しい技術をすぐにキャッチアップして形にしてくれるところがすごいです。

またく:なっつさんは、WEB APIチームを巻き込んでアプリを作り上げる勢いがあるのが素晴らしいなと思っています。

最近、ドラッカー風エクササイズをやって、自分の強みと相手に期待することをモバイルチーム内で共有したんですけど、やっぱり改めてなっつさんはすごいなって思いました。

なっつ:思ってないでしょ。笑

ー最後に、こんな人と働きたいなっていうのありますか。

なっつ:そうですね、何かを作るのが好きな人や、コード書くのが楽しい!という人と一緒に働きたいですね。あと自分の意見をちゃんといえる人の方が、うちの会社的に働きやすいと思いますね。

またく:僕はサービスを作り上げる経験がしたい方に入ってきてほしいなと思っています。

というのも、職種関係なく施策に対してバンバン提案ができる職場だと感じているからです。エンジニアやデザイナーもほとんど企画段階から参加しています。

なので、企画から設計まで関わってサービスを作りたいと思っている人と働きたいです!