ものづくりの総合プラットフォームを目指すminneメディアチームのこれまで、そしてこれから

サービス提供開始以来、地方での催事展開やTVCM、大規模販売イベント、エアハンマケなど、いろいろな企画を通じて、ものづくりに関わるさまざまなコトを牽引してきた「minne」。
近年は minneのメディアチームが発信するメディア「minneとものづくりと」や「おはよう!minne LAB」が、作家さんのみならず企業やメーカーからも注目を集めています。
そこでこの度のHRブログでは、チームを牽引するminne事業部副部長のとしやさんに、minneメディアチームの発足経緯やワンチームになったからこそ誕生した施策などについて、お話しをうかがいました。

山本 稔也(やまもと としや)
Twitter: @hogemoge
あだな:としやさん
minne事業部副部長。「minne」でおいしいものを買うことと、ガジェットを買うことにはまっています。

目的はタッチポイントを増やすこと

ー minneメディアチームはいつ頃発足したのですか?

としや:
今のチーム体制になったのは2020年のはじめですね。

ー今年の事なのですね。としやさんの仕事内容を教えてください?

としや:
minne事業部 副部長と、メディアチームのマネージャーを兼務しています。
副部長としては主にminne事業のお金にまつわる部分を見ています。予算管理などですね。

メディアチームのマネージャーとしては…
なんでしょう…チームメンバーの応援と見守り役という感じですね。笑

基本的には方針を共有してその後はメンバーに任せているので、うまくいっている時は出番がないんですよね。
なにか問題が発生した時はすぐに駆けつける感じでやっています。

ーとしやさんがいつでも駆けつけてくれると思うだけで、なんだか安心して仕事ができますね。メンバーは何名ですか?

としや:
今のメディアチームは全員で16名ですね。
「つくる」の価値を届けるWEBメディア 「minneとものづくりと」 の運営や、SNS・noteでの情報発信、世田谷にある支援スペース 「minne LAB」 、あとは「minneのハンドメイドマーケット」といったイベントの企画、実施などいろいろやってるチームです。

ーふむふむ。いままで別々だったチームが、ひとつに合体したんですね。

としや:
そうですね。それぞれが独立したチームで取り組んでいたのですが、それぞれの取組みにはタッチポイントづくりという共通点があるなと思っていて。
タッチポイントを通じてminneとの関係性を強化することには変わりないので、それならばひとつのチームでやっていこうとメディアチームが生まれた感じですね。

ーなるほど。なるほど。タッチポイントをつくることによって、minneが目指しているのは具体的にはどういったことなのですか?

としや:
ものづくりにまつわる多くのことをカバーする総合的なプラットフォームを目指していきたいと考えています。

minneはマーケットプレイスなので、中心にあるのは「作品の売買」ですが、単純にそこだけを作っていれば良いわけじゃないと思うんです。
さまざまなタッチポイントを通じて、作家さんやブランドを支援し、成長の機会を創出することで、minneで作家活動をする動機を強固なものにしたいんです。

ーたしかに。作って売るだけではなくイベントに参加するとか、メディアにでることで、意欲や成長につながりますね。

としや:
ニベアフォーチュンデコ缶」や「minne×The UKIYO-E 2020 日本三大浮世絵コレクション」のような企画にしても、「ハンマケ」(※)のようなイベントにしても、参加いただいたことがきっかけで新しい作品やアイデアを少なからず生み出せていると思っています。
このようなものづくりにまつわるタッチポイントをさらに生み出していきたいですね。
(※minneのハンドメイドマーケットは愛称「ハンマケ」と呼ばれています。)

ワンチームだからこそ誕生した、新しい展開

ー改善するために集まったチームというよりも、同じ目的を持つワンチームになったということですが、体制がかわった事で誕生した企画などはありますか?

としや:
ありますよ。例えば、朗読 minneとものづくりとがそうです。
これは「minneとものづくりと」の記事を音声でお届けするコンテンツです。

ー朗読、いいですね。作家さんも製作をしながらBGMとして聞けますね。

としや:
まさにその通りで、作家さんからもそういった感想をいただきました。
朗読は文章を音声に変換した例ですが、minne学習帖の撮影Tipsの記事を短い動画にして表現するなども行なっています。
そのほかにも、撮影ノウハウ動画「レフ板の作り方」など、メディアチームは日々さまざまなコンテンツを生み出しています。コンテンツは同じでも表現方法を変えてみると、より多くの方に届く機会が増えると思って、意識的に取り組んでいます。

ー「三人寄れば文殊の知恵」といった感じですね。

としや:
そうですね。それぞれが独立して運営していた従来のチーム構成では生まれにくかった取り組みだと思います。

69万人を超える作家さんと一緒につくるメディア

ーminneが運営するさまざまなメディアや企画のなかで、期待していた以上の効果などはありましたか?

としや:
「minneとものづくりと」では記事広告を制作し企業やブランドのサポートを行っているのですが、その反響が毎回大きいことですね。それもあってか記事広告を出稿いただいた企業のリピート率も非常に高いんです。「もう一度やりたい」「年間通してやりたい」とお声がけいただけるのはとても嬉しいですね。

ーすごいですね!成果につながっている要因は何ですか?

としや:
要因は「minneとものづくりと」編集部の企画力だと思います。記事広告と聞くといかにも宣伝!という内容を想像するかもしれませんが、「minneとものづくりと」の記事広告は、どれを見ても本当におもしろいんですよ。
その面白さのひとつが「minneとものづくりと」の記事広告の多くは、作家さんと一緒に作っていることです。
写真編集アプリの「Adobe Photoshop Lightroom」の記事「Lightroomで思いのままに。「手触り」や「質感」まで、魅せる。こだわる。」を例にすると、実際に作家さんにLightroomを使ってご自身の作品写真を編集いただきました。日々、作品の写真を撮る作家さんだからこそ、コメントにも説得力があるんですよね。我々だけでは引き出せなかった製品の魅力を作家さんが伝えてくれるんです。
69万人を超える作家と一緒につくるメディア、こういう切り口で製品を紹介できるのは我々の強みなので、企業の方々もそこに魅力を感じていただいてるのだと思います。

ーminneがいることで、企業、作家さん、読者さんが繋がることができますね。

としや:
そうなんです。

  • 「企業」は、これまでになかったアプローチで製品の魅力を届けられる
  • 「作家」は、企画に参加することで企業とのコラボ実績や新たなファンを獲得できる
  • 「読者」は、おもしろい切り口で読み応えのあるコンテンツと出会える
  • その三者を「minne」がつなぐことで、minneで作家活動をする動機をより強固なものにしていく

編集長のめるさん(@merumae_yuka)の言葉を借りると、minneは「三方良し」ではなく「四方良し」ですね。

ーなるほど。
思いの強さと言えば、今年は「ハンマケ」が開催中止になり、「エアハンマケ」が開催されましたね!

としや:
そうなんです。新型コロナウイルスの影響でさいたまスーパーアリーナでのイベント開催は中止となったのですが、minneのユーザーさんがSNSで発信された「エアハンマケ」という言葉からオンラインイベントが生まれました。

minneのハンドメイドマーケット2019

この時期、さまざまなオフラインのイベントが「エア〇〇」と銘打ってオンラインイベントを開催していた記憶がありますが、その先駆けとなったイベントのひとつではないかと思います。

少しでもハンマケの雰囲気を感じてほしいという思いから、オンラインイベントでしたが「会場マップ」を用意して「ブース番号」を発行するなどしました。ブース番号の発表を見た作家さんが「〇〇さんとお隣さんだ〜!」と喜んでツイートされてるのを見た時は嬉しかったですね。

それと Instagramでライブ配信もやったんですが、作家さんにも飛び入りで参加していただきました。ハンマケでお披露目予定だったブースをご自宅に再現いただいたり、みんなで作り上げたオンラインイベントになったと思います。その熱量が伝わったのか、各種メディアにも取り上げられるなど反響も大きかったですね。

【イベントレポ】オンラインイベント「#エアハンマケ」を開催しました

これまでも、そしてこれからも

ーメディアチームがいま抱えている課題って何ですか?

としや:
minneの中でも新型コロナの影響を大きく受けたチームなので、動き方を変えていく必要があるという意味ではいろいろと課題を抱えています。「minneとものづくりと」であれば、作家さんのアトリエへ取材に伺う。「minne LAB」であれば、世田谷のスペースで作家さんと対面でコミュニケーションする。
「ハンマケ」であれば、大きな会場を借りてイベントを開催する。これまで当たり前のようにやってきたことに大きな制約が課されているのが現状です。しかし関わる全ての方の安全が第一なので、今すぐどうこうできることでもありません。その分、YouTubeやSNSによる情報発信を強化したり、フルリモートで記事制作ができる体制を整えたりしています。

作家さん向けのライブ配信や動画コンテンツだけでなく、オンラインマルシェのような購入者に向けたライブ配信も実施しました。
チームメンバーがさまざまな創意工夫をして課題に取り組んでいます。

オンラインマルシェ連動企画「作って楽しむ、おいしいレシピ」ライブ配信の様子

ーすてきなチームですね。
マネージャーとしてチームメンバーとのコミュニケーションで意識していることを教えてください。

としや:
正直なことを言いますと、今そんなに自分が得意な領域をやっている自覚はないんです。

もともとプロダクト開発方面の経験が長いので、メディアの領域は日々手探りでやっている感じです。
だからこそ、そのみちの専門家が集まったチームのみんなには「どんどんやってださい!」って応援する側に意識的に回るようにしています。コミュニケーションは「メンバーの創造力を信じて任せる」を土台にすることを大切にしています。みんなのほうができるので任せる!笑
それに尽きます。

ー信じて任せてもらえるってモチベーションがあがりますね。新しい体制になってすぐにリモートワーク体制となりましたが、そのあたりいかがでしたか?

としや:
チーム組成からひと月も経たずにリモートワーク体制となったので、最初はとまどいもありました。それまでは1on1のような面談はリアルじゃないと絶対に成立しない!と思ってたんですが、なんとかなるものですね。むしろリモートの方が気兼ねなく話せるメリットもあるんじゃないかと感じています。オフィスだと2人で話せる場所を探すためにフロアを彷徨うこともありましたし。ただ、すべての仕事をリモートで問題なくできるとは思えないので、オフィスという集まれる場所も有効活用していきたいですね。

ー今後のメディアチームの展望や目標を教えていただけますか?

としや:
繰り返しになりますが、さまざまなタッチポイントを通じてminneで作家活動をする動機をより強固なものにしたいです。「minneで作家活動をやっていてよかった」という機会を増やしていきたいですね。
「minneとものづくりと」は、69万人を超える作家さんと一緒につくるものづくりメディアは、他のメディアにはない強みです。作家さんと一緒に認知度をさらに高めて、コアなファンが居る場所にしたいですね。
「minne LAB」は、オフラインで多くの作家さんとの接点を持ってきたつながりがLABの強み。
ここで得た知見を多くの作家さんに発信し、支援していきたいです。
「ハンマケ」は、オンライン開催という新しい経験から得た知見を元に、次のイベント開催に繋げていきたいと思っています。

個人的にはもっと作家さんとの接点を増やしたい。作家さんの考えを学び、自分事化し、それをminneに反映させていくことをやっていきたいと思っています。いままでも取り組んできたことですが、もっと意識したいポイントですね。作家さんのアトリエにも伺える日が訪れたら、一日密着して勉強させてほしいなと考えています。笑

ー自分事化するってとても大事ですよね。

としや:
そうなんですよね。サービス提供者側の視点が強くなりすぎると、見えないものも出てきてしまうんですよね。
いろいろな視点で物事を考えられる柔軟さを持ってやっていきたいですね。

ー最後に、最近minneで購入したお気に入りを教えてください。

としや:
水引キットですね。水引の作り方を練習中しています。作家さんが公開されている説明動画もとても可愛いのでぜひご覧ください。
水引キット あわじ結び・平梅結び

ー これからのメディアチームの取組から目が離せません!本日はありがとうございました。

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