採用苦戦、ペパボカレッジ #採用目的フェス など、2021年のエンジニア採用をふりかえる。採用担当座談会

こんにちは、HR統括部のあちゃです。

2021年、ペパボのエンジニア採用では「ペパボカレッジのリニューアル」や「採用目的フェス」などさまざまな取り組みを行ってきました。今回は一緒にペパボのエンジニア採用を進めるシェリーさんと一緒に、今年のエンジニア採用についてざっくばらんにおしゃべりをしました。

自己紹介

貝瀬 美奈子(かいせ みなこ)
あだ名:シェリー
Twitter: @3loversnet7
HR統括部 HR統括グループ 人事企画チーム シニア。最近ハマっていることは、YouTubeのゲーム実況と間取り・インテリア動画を見ること。

福場 麻美 (ふくば あさみ)
あだ名:あちゃ
Twitter:@achamixx
HR統括部 HR統括グループ 人事企画チーム。週2の銭湯、佐久間宣行ANN0を聴くこと、宝塚を観ることが最近の楽しみです。

エンジニア採用の苦戦。脱却のため、経営メンバーも巻き込み採用活動を進める

あちゃ:
2020年末から2021年の上期のエンジニア採用は、とにかく苦戦していましたよね。

シェリー:
そうだね。2020年はリモートワークを基本とする働き方に移行し、オフィスのある東京・福岡・鹿児島以外の方からも応募が増えたり、拠点以外に住む方にもお声がけしたリファラル採用も多くありました。

しかしオーガニックからの応募やエージェントからの紹介を“待つ”だけでは、採用したい時期に、採用したいスキルを持った方に出会えないと感じていたので、こちら側から声をかけるスカウトもこれまで以上に強化するようになりました。

あちゃ:
私は2020年9月に新卒採用から中途のエンジニア採用に加わり、2人で試行錯誤していたのですが、なかなか成果が出なくて…2021年の下期の取り組みついての追加の施策を検討するなかで、今回の「採用目的フェス」の案が出ましたね。

シェリー:
それが6月くらいかな。一度、一般的な採用手法を洗い出して、今私たちができていることと、できていないところを可視化したよね。

そんな中、あらためてチームでも「事業を支える人財を安定的に採用すること」をミッションに掲げて、①スカウトの強化、②ペパボカレッジ(通称:ペパカレ)の通年受け入れ、③採用広報の強化を下期注力するので、協力して欲しいと経営会議でも共有して、進めていきました。

あちゃ:
ペパカレの通年採用はずっとやりたいと思っていたので、このタイミングでシェリーさんが形にしてくれて本当によかったです。

シェリー:
ペパボの強みは、本人の自主性がベースであることはもちろんだけど「いるだけで成長できる環境」があることで、安定的にエンジニアを採用するとなったときに、改めて「ペパカレ」の採用が大事だと思って。

当初は四半期に1回入社できる形でリニューアルを進めていこうと考えていたけど、通年で受け入れができるようにCTOのあんちぽさんとも話をしてリニューアルしました。

あちゃ:
スカウトは、エンジニアメンバーと協力して上期から定期的な送信は行えていたのですが、採用広報の部分は、最後までどんなPRをするか悩んでいました。

これまでもテックブログや、HRブログの発信は行っていたし、自社主催の勉強会も四半期に1度は開催していました。

ただ、限られた予算の中で採用広報を強化するには「もっといつもと違うことをしないと伝わらないかも」と思って。

これまでペパボの採用活動では、企業理念でもある「もっとおもしろくできる」をフックにして、採用広報をしてきた背景がありました。そこで今回はデザイン部の鹿さんにも協力いただいて「採用目的フェス」という企画を考えました。

具体的には、外部カンファレンスなども盛り上がる8月9月に、イベントやブログなどでのアウトプットを増やし、ペパボのエンジニア採用やペパボについて、採用のターゲットになりうる方に知ってもらうという企画です。

クリエイティブもフェスの雰囲気が伝わるように工夫しました

参加者793名!採用目的フェスの裏側とは

あちゃ:
採用目的フェスは、8月9月の2か月間で合計15イベントを開催して、793名の方にご参加いただけました。

特にペパボカレッジに興味のある方を対象にした『ペパボエンジニアとメンターが語る、「エンジニアとして働くということ」』というイベントは、過去最多の231名の申し込みがあり、すごく盛り上がりました!

これまでペパボが新卒採用やペパボカレッジなどを通して、エンジニアの育成に力を入れてきたことを伝えられてよかったし、いつも研修などでお世話になっているフィヨルドブートキャンプさんともコラボレーションできてよかったです。

シェリー:
イベントの内容とかはどうやって決めていったのかな。

あちゃ:
今回の採用広報の施策では、いろいろなターゲットの方にペパボのことが伝わるようにしたいなと考えていて、大きく分けて3種類のイベントを開催しました。

1つ目は、直近で転職を考えている方向けに、エンジニアとざっくばらんに話ができる座談会形式の「PEPA Talk」というイベント。2つ目は、まだ転職活動はしていないけれどペパボに興味のある方向けに、Twitter Spacesの配信をしました。3つ目は、ペパボにあまり興味はないけれど、技術に興味がある方向けの勉強会形式のイベントです。

社内のみなさんも、イベントを拡散してくれたり、Twitter Spacesを聴きにきて一緒に盛り上げてくれたり、たくさんの方が協力してくれてすごくありがたかったです。

シェリー:
Twitter Spacesを使って採用活動している企業はまだそこまで多くないと思うけど、実際にやってみてあちゃはどうだった?

あちゃ:
正直、Twitter Spacesをやろう!となった経緯は、内部のリソース不足も大きくて。

今回「週2回程度のイベントやブログでのアウトプット」を目指して、ペパボのエンジニア採用に関する情報に触れる機会を増やそうと思っていました。しかし現在中途エンジニア採用担当は私とシェリーさんの2人で、アシスタントの方もチーム全体で1名という状況です。

そのリソースでも、手軽にイベント頻度を増やせる手段として、Twitter Spacesを選びました。

登壇者の方も新たに話題を作って話してもらうというよりは、ミッションや課題など、採用目的ブログで発信した内容をあらためて話すという構成にしていたので、部長やシニアエンジニアリングマネージャーたちも登壇も快く引き受けてくれました。

効果としても、毎回40〜50名程度の方が聴きにきてくださり、またTwitterでつながったり、別のイベントにもお声がけできたりと、ペパボに興味のある方との繋がりは持てたかなと思っています。

シェリー:
あとは社内報的な効果もあったよね。他事業部のパートナーが聴きにきて、最近の取り組みなどを知れるいい機会になったんじゃないかな。

あちゃ:
たしかに!シェリーさんはフェスで印象に残っているイベントありますか?

シェリー:
イベント、というよりは全体の話になってしまうのだけど、最初「採用目的をやります!」ってなった時は、「これの管理をどうしよう」っていうのが1番不安だったな。

週に何度もイベントがある中で、1回だけ関わる人もいれば、何回も関わる方もいて、「採用目的フェスをやるそもそもの目的って全員にちゃんと伝わっているのだろうか」とか「自分が関わるイベント単体だけで捉えられていないか」といったことが気になっていました。

けど実際に始まると、普段からのエンジニアメンバーを採用活動に巻き込めているからこそ、そういったところも理解してくれて、スムーズに進められたと思っています。なにより無事に終えられて良かったです。

あと意外な効果としてはペパカレ層の方への影響が大きかったなと全体を終えてとても思っています。

採用目的フェスのミッションや数字管理、マニュアルなどはnotionで管理していました

あちゃ:
私も今回の採用目的フェスをペパカレに特化したものにする気はなかったのですが、結果的にその影響が大きくて驚いています。

この秋ペパカレ採用で、4名の方に内定承諾をいただけたのですが、なんとそのうち3名が採用目的フェスのイベントに参加してくれていました!

イベントを通して不安が消えて「応募しよう」や「内定承諾しよう」というきっかけになったなら、本当によかったなと思っています。

あとは毎週イベントを開催していたので、「次の面接までにイベントあるから参加しよう」と思って参加して、ペパボの良さや雰囲気を知る機会を提供できていたのもよかったです。

シェリー:
コロナ禍でテキストやメディアでのアウトプットは増えたけど、やっぱり一緒に働く人が「どんなトーンで話す人か」や「どんな表情をする人なのか」を、選考に参加する前に知れる機会はすごく大事だよね。

それを単発のイベントで終わるというよりは何か資産にできるような、たとえば動画にしたりとか、そういった取り組みも来年はトライしていきたいね。

あちゃ:
そうですね。テックカンファレンスのアンケートをみていても「技術的に勉強になりました」というコメントも多いですが、同じくらい「ペパボさんの雰囲気がすごく伝わりました」と言ったコメントが多い印象です。

私たちも「いつものペパボ」の雰囲気が伝わるように、イベントでもあだ名で呼び合ったりしています。

あらためて自社イベントは雰囲気を伝える手段としても有効だし、それを資産にしてやっていきたいです。

シェリー:
イベントや面接でもそうだけど、私たちパートナー同士が実際におしゃべりしているところをみてもらって、パートナー同士の関係性が副次的に伝わればいいなと思っています。

ペパボでは「みんなと仲良くすること」を大事にしているので、それがどんなものなのかを体感していただける機会が作れればなと。

あとはこのままコロナが収束すれば、数か月に1回オフィスツアーなども開催できればいいなと思っています。

エンジニア採用の強みは、全社目線を持ったエンジニアが積極的に協力してくれること

あちゃ:
シェリーさんは、あらためてペパボのエンジニア採用について「ここがいい!」という部分ありますか。

シェリー:
事業部関係なく「ペパボのエンジニアとしてどうか」というのを全員が考えられるのがいいなと思っています。

私たちの会社は事業部制なので、サービスごとに分けられた事業部にエンジニアは所属していますが、エンジニア採用は「minneに配属させたいからminneの人が会う」ではなく、ランダムで面接官のエンジニアが決まります。

セクショナリズムなく、エンジニア全体のチーム感というか、エンジニアの横のつながりがあることはとてもいいと思うし、ペパボの強みだなと思っています。

あちゃは何かある?

あちゃ:
私も、採用担当の「やっていき」に対して「のっていき」してくれるメンバーが多いことが、本当にありがたいと思っています。

今回みたいな大きなイベントをやっても、みんな快く登壇や拡散を引き受けてくれたりするのはとてもありがたいなと。

あとスカウト活動も、メールや面談などでペパボの課題や魅力を具体的に伝えていくにはエンジニアの協力が不可欠だと思っているので、一緒に採用活動を進めてくれて感謝しています。

逆に、エンジニア採用の課題だと、即戦力やプロフェッショナル採用をもっと強化していきたいなと思っています…ただまだ答えは出ていないですが…

シェリーさんは何か来年やっていきたいことありますか。

シェリー:

今社内で活躍しているシニアやプリンシパルと言ったプロフェッショナルな専門職のエンジニアメンバーも、ペパボで働くことを選択していて、そこには選択する理由が絶対あると思っているので、そこをもっと発信していきたいと思っています。

そういうプロフェッショナルなメンバーは、自身でブログやカンファレンス登壇、OSS活動などをしてくれているけど、「なぜペパボで働くのか」と言った本音の部分は私たちでもっと発信していかなくちゃなって。

あちゃ:

たしかにpyamaさんやうづらさんとかには、私もぜひインタビューしてみたいと思っています。どんどん発信していきたいですね。

シェリー:

あとは実際にペパボの人と触れ合う瞬間を多く作っていきたいなと思っています。ペパボの人や環境に実際に触れることで「一緒に働きたい」といった気持ちになれるのは、ペパボの強みだと思うので。

それとあわせてペパボの企業理念でもある「もっとおもしろくできる」の要素を入れたいなとは思っています。たとえば、お試し入社のような取り組みをしようとなった時、すでにそういった取り組みを実施している企業はたくさんあるし、ベンチャー企業は当たり前のようにやっているので、何か付加価値をつけたり、話題になりそうなネーミングを付けたりしたいと思っています。他の施策でもペパボらしさを出していきたいなと思っています。

2022年もエンジニアを積極採用予定!

あちゃ:
来年のエンジニア採用計画についても少しお伝えできるといいですかね。

シェリー:
来年は特に、WEBアプリケーションエンジニアとモバイルエンジニアの採用人数が多くてそこの採用に注力していかなくちゃだよね。

あちゃ:
そうですね!あともちろんペパカレの採用も引き続きやっていきますが、即戦力の方の採用ももっと頑張っていきたいですね。…結局全部採用したいという感じになっちゃいますね。笑

シェリー:
採用人数も例年並みの数があるもんね。あとは、データエンジニア・セキュリティエンジニア・研究開発エンジニアと言ったここ2,3年でペパボにできた職種も引き続き取って採用を募集しています。あと鹿児島も!

特に、ペパボ研究所はこれまで新卒採用やリファラルの入社が多く、求人として出すのは初めてなので、結構レアなポジションです。

ペパボは社会人学生も多いのでそういうメンバーと一緒に研究開発したい方にぜひきて欲しいです。

2022年もGMOペパボでは、働く仲間を積極的に募集中です。

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