みなさんにとって”マネージャー”とはどんな存在ですか? 業務や面談を通じて話はするけど、マネージャーが今考えていることを知っている人は少ないかもしれません。そこで、本コラムでは、ペパボのマネージャーが書き手となり、個性溢れるマネージャーの”今”を発信します。
自己紹介
鈴木翔太(すずきしょうた)
Twitter: @sushi_shari
あだな:すっしー
SUZURI事業部リレーションチーム マネージャー。2012年にGMOペパボ新卒入社。
マネージャーになって意識していることは?
はじめまして、SUZURI事業部のリレーションチーム マネージャーのすっしーと申します。
GMOペパボでは2020年6月1日から在宅勤務体制が基本の体制となりました。
ペパボのメンバーが好きで会社にいるのに、出社しないというのはとても寂しいのですが、自分の時間ができて、モーニング娘。’20にハマることで寂しさを解消しています。
このコラムを書いている今もモーニング娘。’17のBlu-rayを流しながら書いています。
脱線してしまいましたが「マネージャーになって何を意識してるの?」
ということを本コラムでは書いていこうと思います。
その前に軽く経歴をお話すると、2012年新卒で入社し、カスタマーサポート(1年)、プロモーション戦略(2年)、ECの法人営業(2年)を経て、2016年にSUZURIに配属、2018年8月にマネージャーとなりました。
社内でも職種チェンジや、部署異動が多い方かなと思いますが、様々な職種や上司との業務を経験できたことは今の自分の強みにもなっていると思います。
意識していることはチームのアウトプット量を増やすこと
マネージャーになってからもうすぐ2年経ちますが、マネージャーがやることは、目標管理、1on1、チームの方向性を示す、権限移譲、採用面接などなど多岐に渡ります。
意識していることは、それらを通じてチームのアウトプット量を増やすということです。
僕の所属しているリレーションチームでは、SUZURIを使っていただけるように企画やイベントなどを打ち出すことなどを行っているため、
アウトプット=企画、イベント、施策 などが当てはまります。
毎月チームメンバーがそういったアクションができるような仕組みを作っていくこと、滞っていたらその原因を突き詰めて取り除いていくことが大切だと考えています。
チームのアウトプット量を増やすには?
チームメンバーの業務の進みが遅いなと感じたときには下記3点が原因のことが多く、解決できるように動いていくようにしています。
よくハマりがちなこと
1.抱えているタスクが多い
2.企画や施策のスケールが大きい
3.考えている時間が長い
1.抱えているタスクが多い
メンバー1人ができる業務量は限界があります。
マルチタスクになると一つ一つ集中してやるよりも、時間がかかるので、すべてのアウトプットが遅くなります。
こういった場合には
・優先順位をつける
・やらなくていい業務は切り捨てる
・誰か別の人に任せる
ことで、1人がもっている業務量を調整するようにしています。
ちなみに配属されたばかりのメンバーなどは、抱えているタスクが多いというより、整理ができていないということがあります。
こういった場合はタスクを紙やホワイトボードに書き出すことで、可視化することで解消できることがあります。
2.企画や施策のスケールが大きい
企画にはよくありますが、「これやってみたい」の手段から入ってしまっていたり、多くの人や企業を巻き込む企画において、そのスケールの大きさゆえに中々進められないことがあります。
こういった場合には
・目的を再確認する
・規模を縮小しても目的を達成できないかないかを考えてもらう
ことで業務のスケールを小さくし、効果が最大化するように調整します。
3.考えている時間が長い
考えることは非常に重要なのですが、考えている時間がながければ長いほど費用対効果が下がるので注意して見ておく必要があります。
ケースとしては、1人で考えている時間が長い場合と、チームで考えている時間が長い場合があります。
1人で考えている時間が長い場合は、
1on1を通じて考えていることを聞いた上で、ボトルネックを把握し、方向性を示すようにします。
チームで考えている時間が長い場合は、
ディレクションや決断できる人の不在などが要因として考えられます。
そのため、方向性を決定できる人を新たにアサインして解決するようにします。
マネージャーは暇なほうがいいのか?~ヒマネージメントの大切さ~
以上が普段の業務で気をつけていることです。
ただ上記の動きを実現していくには、ある程度マネージャーである自分に余裕があることが大事です。
以前、新たな業務を自分が前のめりで始めたために、スケジュールがパツパツになってしまい、
結果的にチームのアウトプット量が下がってしまうことがありました。
自分が忙しくなることでチームのアウトプット量が減るのは本末転倒です。
ペパボの副社長の星さんは、”マネージャーはある程度ゆとりをもち、俯瞰して大事なことをやったほうがいい” という「ヒマネージメント」を提唱しています。
凄く大事だなと痛感した出来事でした。
権限移譲を積極的に行う
前述のこともあり、基本的に業務は、チームメンバーに、積極的に権限移譲をし、介入しすぎないように気をつけています。
とはいえ、チームメンバーの決断については、責任はマネージャーである自分が持ちます。
権限移譲をして業務を任せることで、チームメンバーの決断の機会が増えます。
決断の機会が増えると仕事への責任感が生まれ、より仕事を自分事にできると思っています。
そして、自分の決断で進めた仕事は、成功しても、失敗しても、振り返りを行うことで、次のアウトプットの質の向上を見込めると考えています。
フェーズによっては、マネージャーが細かく指示を出すことで、アウトプットの質が向上する場面もあります。
しかし、人が決めたことを自分事にするのは難しいし、何より仕事をしてて楽しくないと思います。
そのため、最終的にはチームメンバー全員がリーダーシップを持ち、決断していく環境をつくっていきたいと思っています。
その他意識していること
アウトプット量と質を高めるためには、個人の特性を活かし、チームで相乗効果が発揮できるようにすることが非常に重要だと考えています。
アイデアや施策を出すときに、
「荒削りではあるけど可能性を感じるアイデア」が出た場合、自分では理解できないと感じることがあります。
メンバーが出したアイデアについて自分自身が理解ができない場合に、自分を疑うことも大切です。
そのため、もしかしたら化ける可能性があるアイデアを実行できる余裕があるチームを作っていきたいと思います。
この際、目的と目標は明確にして、後で振り返ることができるように気をつけています。
このようなアイデアが実行されるとチームの雰囲気が勢いづき、更にアウトプットが加速したり、大胆な選択をできる可能性が増えていくと思います。
最後に
ツラツラと書いてしまいましたが、ペパボにはユニークな方々がたくさんいます。
自分が働いているSUZURI事業部では、チームメンバーも募集していますので
ご興味を持たれましたら、気軽にDMなどいただけると嬉しいです!
SUZURIのチームメンバーのユニークなアウトプットは、
去年のadvent calenderをみていただけると嬉しいです!