みなさんにとって”マネージャー”とはどんな存在ですか? 業務や面談を通じて話はするけど、マネージャーが今考えていることを知っている人は少ないかもしれません。そこで、本コラムでは、ペパボのマネージャーが書き手となり、個性溢れるマネージャーの”今”を発信します。
自己紹介
古島 民夫(ふるしまたみお)
Facebook:@tamio.furushima
あだな:たみお
技術部コーポレートエンジニアリンググループ マネージャー。2006年入社。トレッキングと野外フェスとガジェットが好き。UL(UltraLight)なものはとりわけ好きです。
はじめに
はじめまして!技術部コーポレートエンジニアリンググループの古島と申します。現在はコーポレート IT 部門を担当しています。
GMOペパボとグループ会社であるGMOクリエイターズネットワークのパートナーの皆さんの働く環境、基盤に関わるお仕事をしています。
さて、今年は本当に予測できない日々が続いていますね。
年初には、まさか半年以上ほぼ毎日、自宅で仕事しているとは全く想像ついてませんでした。(まぁ、私だけではないと思いですが・・・!)
GMOインターネットグループでも、新型コロナウィルスの感染拡大に備え、2020年1月27日より在宅勤務体制へ移行しました。
その後も、世の中の感染拡大と合わせ体制の拡大、強化がなされ、現在に至ります。
私はその所属、立場上、在宅勤務体制の移行にあたる対応や、また在宅勤務に限らず、パートナーの皆さんが安全に、かつ生産的に活動し、事業を継続していくための取り組みに関わってきました。
2018年には社内横断しての、ABW(Actibity Based Working)プロジェクトにも参加し、GMOペパボグループにおける働き方、働く場所に関する検討、協議も重ねてきましたので、そうした背景を元に、日頃考えていることを少し書いてみたいと思います。
「リモートワークは手段です。」と語り合った日々
タイトルにもある、この「リモートワークは手段です。」という話をしたのは 2018年夏のことです。
ABW プロジェクトが発足される少し前、プロジェクト化するとは思いもせず、ペパボの働き方、働く場所について熱く語り合っていた頃によく交わされていた発言でした。今でも印象に残っています。(もう2年も経つのですね!)
GMOインターネットグループでは、毎年震災等の災害などを想定した「GMOインターネットグループ在宅勤務訓練」という訓練を実施しており、その一環として、原則、全パートナーが終日自宅で就業するという「在宅勤務体制の発布」がなされます。
年に一回、全員で在宅勤務を行い、身の安全確保と同時に、事業活動の継続、また生産性を維持していくために必要な課題を抽出し、改善に向けた施策を実施するというサイクルが保たれています。
こうした訓練の成果もあり、コロナ禍以前においても台風や大雨、大雪といった自然災害が予想される局面においては、比較的早い段階で在宅勤務に切り替える判断、意思決定がなされ、早めの帰宅、また当日はオフィスに向かうことなく自宅で就業開始、という判断をすることができていました(本当にありがたいです)。
コーポレート IT 部門の私でさえ、「明日は在宅勤務になりそうだ」となってもあまり戸惑うことなく準備をし、当日を迎え、必要な対応を行うことができていました。
この「何かあれば」迅速に勤務体制を移行できるよう判断基準やワークフローを整備し、改善が繰り返される現場は、中にいる私ですらすごい!と思えるほど。
一方、平時における「リモートワーク」に関しては、おそらく当時でもまだ検討から入ることも多かったように思います。
そんな時期に、私も会に加わり、ディスカッションする機会も増えていきました。
勿論内容にもよりますが、時には、論点を整理することからスタートすることもありました。
検討初期にはありがちな話ですが、未来像がなかなかつくれず、想像できる範囲であれはどうだ、これはどうだと議論してしまうもの。
例えば、当時出がちだったひとつが、「オフィスワーク」と「リモートワーク」を横に並べて、結局どっちが良いのと結論を出そうとすること。
そんな時によくこの発言が出てきたものです。
「リモートワークは手段です!」
先の記事にもありますが、時に「リモートワーク」環境、体制の実現こそを目的とし、その是非を判断しそうになることがあります。
そんな時この発言が、改めてその本質を考え直すきっかけになってくれていたように思います。どんな時に、どこで、どんな働き方をするのが個人にとって、企業にとって「最善」なのか、ということですね。その時の時事や環境、あるいは体調によっても働く環境、出せるパフォーマンスは変わってきます。
状況により、「最善」と思われる選択が変わることもあるでしょう。
またそれは、パートナー個人の判断に限らず、チームや部門、組織にとっても「最善」と言えるのか、という判断軸も生まれます。
皆がオフィスで働くことを前提としていると考えずに済むかもしれませんが、選択肢があるからこそ考える。
これは喜ばしいことでもありますね!
その様な環境で働けることにまずは感謝をしつつ、ではその「最善」についても考えていきたいもの。
これもまた様々な視点、軸があります。パートナー一人ひとりの成果・やりがいはもとより、チーム、組織が健全に機能し活性化できているか、ひいては事業活動、企業活動が最大化されているか、など、少し想像するだけでお腹いっぱいになりそうです(笑)
ただ、まずなにより大切にしたいことがあります。
それは、
私たちは皆、どこにいても、その時最大の「成果」を出せるように「最善」の判断をし、まわりのパートナーやチーム、組織、そしてお客様に「価値」を届けていきたい。
と思っているということ。
「リモートワーク」も、その時おかれた状況で、個人としても、組織としてもそうするのが「最善」だと思えたら実現できるように環境づくりをしていきたいし、一方で、これはオフィスでやるのが「最善」だ、と思えたらシュッとオフィスへ行き、成果を出せるようにする。
オフィス依存を無くすことは前提として、これもまた同時に考えていくべきものだと考えます。
新しい働き方
GMOペパボでは2020年6月1日より、在宅勤務体制が基本の体制となりました。以下、新しい働き方に対する取り組みも出されました。
1. 多様な働き方への対応
2. リモートネイティブな業務プロセス体制の構築
3. 企業文化の浸透とコミュニケーションの活性化
4.「リモートワーク快適化支援」
5. オフィスの有効活用
2020年になり、この半年で世の中の働く環境は本当に驚くほど変わってきています。
と同時に、これまで以上に「成果」に対し「最善」の判断ができる社会になってきている実感もあり、期待も膨らみます。
このブログを書いている2020年8月現在においては、安全確保、感染防止の観点からも「在宅勤務」が第一の選択の手段となっていますが、この先未来、状況が変わってきた時に私たちはどんな選択ができるのか。
コーポレート IT 部門に身を置く一人として大切にしたいこと。
それは2年前、ABWプロジェクトに携わっていた時から、そう大きく変わってもいません。
場所や環境を意識せず、悩まずにツールやサービスが使え、仲間は隣にいなくても身近に感じ、一緒に取り組み、成果の最大化を図ることができる。
そしてその成果を、最小のコストでお客様に届けることができる。
こうした未来を頭に浮かべ、日々取り組み、改善に繋げていきたいものです。
オフィスだから、自宅だから、といった判断軸を無くしていく取り組みはこの先もっと必要になってくるし、時にはその必要性、実用性以上に事の本質、価値と向き合い(「リモートワークは手段です。」と語っていた時のように)、その先に、オフィスでも、自宅でも、或いは外出していても、最高の体験ができる環境づくり、基盤づくりが出来たら良いなと思います。
最後に
色々好きに書きましたが、とはいえ実行部分に関して、実際にやるとなかなか理想通りにいかないことも多くあります。
特にこの2020年は、1月の移行当初こそ訓練の成果が見られた一面もありましたが、規模の拡大や長期化により課題や改善ポイントも数多く生まれ、パートナーの皆さんに多分に協力頂き、なんとか今に至っていますというのが率直なところです。いつも本当にありがとうございます。
未来に向けたチャレンジはまだまだ続きますし、どちらかというと今まさにスタートを切り直したとも言えます。
こうした思い、ビジョンをもって中の人は取り組んでいるのだと言うことを知っていただけたら大変嬉しいです!!
このブログでは技術的なこと、実用的なことは一切書けていませんが(技術部なのに!)🙇♂️
安心してください、ペパボのみんなはアウトプットが大好きです!
最近だと、在宅勤務に適した社内ネットワークの運用ノウハウについてSoftware Design 2020年8月号 に GMOペパボの事例が紹介されていますよ!(同じチームの身近な仲間も寄稿しています)
是非こちらもご覧ください!!
そして、コーポレート IT 部門では新たに迎えたい仲間も募集しています!
一緒に、新しい働き方を考えていきませんか!
興味ある方は是非ご確認ください!!
本日は読んでいただきありがとうございました!!