ロリポップ20周年・ホスティングを越えた「先」の未来へ
~ホスティング事業部長インタビュー~

本年リリースより20周年を迎えたロリポップ!レンタルサーバー(以下ロリポップ)。

多くの方の『アウトプット』を支えてきた老舗レンタルサーバーの「今」と「これから」について、ロリポップを統括するホスティング事業部の事業部長にインタビューを行いました。

自己紹介

 渕野航介(ふちのこうすけ)
   あだな:ふっちー
   Twitter:@fuchino
   ホスティング事業部長
   趣味は散歩とアジアンポップスです!

ロリポップ20周年を迎えて、今思うこと

- 本年11月11日、ロリポップはサービス開始より20周年を迎えました。ホスティング事業部の事業部長として、今の率直な気持ちを教えてください。

ふっちー: とにかく、「ありがたい」の一言に尽きます。

20年続いているWebサービスはあまりないと思いますので、ここまで続けられたということ自体心から感謝の念に堪えません。

ただ続いているだけではなく、事業自体が成長し続けられたというのは、ユーザーのみなさんを含め、20年間関わってくださった全てのみなさんのおかげだと感じています。

- ふっちーさんがロリポップを担当するようになったのはいつからでしょうか。

ふっちー: 2015年からホスティングサービスのチームに配属されましたので、7年目になりますね。

事業部長には今年の7月に就任しました。

それ以前は法務として働いていたのですが、実はその当時も業務としてロリポップとの関わりが深くあったんです。そういうこともあって、新卒入社した2012年からずっとロリポップと一緒に寄り添ってきたような感覚ですね。

ロリポップ20周年に感謝しながら天神の街を見つめるふっちーさん

サイトを作った「その先」の成功までフォローできるサービスでありたい

-今年5月には『ITreview Best Software in Japan 2021』にランクインし10月には国内レンタルサーバーサービスを対象とした調査において3つの部門でNo.1※を獲得しました。ホスティングサービスとしてどのような存在感でありたいですか。

日本マーケティングリサーチ社調べ(2021年9月15日~同年10月19日を調査期間とするインターネット上でのアンケートによるブランドイメージ調査によりコストパフォーマンス、継続性、WordPress利用者の満足度を比較)

ふっちー: まずはもちろん、レンタルサーバーのサービスとしてもっと多くの方に使っていただきたいというのが第一です。

でも、僕たちはそれで満足してはいません。「その先」を見据えていかねばならないと考えています。

例えば、お店を始める方がサイトをもつのは今の時代当たり前になってきていますよね。

サイトを持つ手段はレンタルサーバー以外にもある中で、ロリポップは単純に場所だけ提供するサービスでいいのか、改めて我々の存在意義を見つめなおしたいと考えています。

サイトを作る方には、必ず目的があります。

お店に来る人を増やしたい。お問合せフォームが欲しい。求人ページを作って採用活動を行いたい。商品を広く紹介したい。アフィリエイトサイトを作って成果を上げたいという方もいらっしゃることでしょう。

ユーザーはサイトを作ることが目的ではなく、「その先」の成功を目指してロリポップをご利用いただいているわけですから、その成功までをフォローできるようなサービスにしていきたいですね。

最終的にペパボに全部任せておけばうまくいくよね、というところまで持っていきたいと考えています。

「ホスティング」という業界を越えた先の未来までイメージしていますね。

右手でロリポップの未来を表現するふっちーさん

-ロリポップの今後の展開について教えてください。

ふっちー: サイトを作ること自体もっと簡単にしていきたいですし、先ほども言ったようにサイトを作った「先」に関わっていくようなサービスでありたいです。

ロリポップはこの20年で使われ方も随分変わってきています。昔は個人の方がサイトを持つためにご利用いただいているというケースが多かったですし、サイトを持つこと自体がステータスでもありました。

20年経って、今は新規のお申込みの方のほとんどがビジネスユースに変わってきています。そういった意味でも、ビジネスユースにたえうるサービスの内容・ラインナップにしていかないといけない。

ロリポップは個人向けのイメージが未だに強いのですが、実際の使われ方とみなさんのイメージに乖離がある状態ですので、そういった意味では見せ方も変えていきたいと考えています。

人の生き方・仕事のあり方を支え続けるサービスとして

-ペパボのホスティングサービスの魅力はなんだと思いますか。

ふっちー: ペパボのホスティングサービスはインターネットのインフラとしてとても影響力が大きいポジションにいると思うんです。

ロリポップの動向、ペパボの動向を注視する企業も少なくはない状況です。

しかも、抱えているものもユーザーのWebサイト・メールなど生活と仕事に密着した領域で、今やインフラとしてなくてはならないものになっています。

200万サイト以上のWebサイト、40万人以上のユーザーを支えているというのは決して小さくない、社会的なインパクトがある立ち位置であると自覚しています。

20年前のロリポップのリリース時、すごくインパクトがあるサービスだったと思うんです。

みんなが安価にWebサイトを作れて、インターネット上で表現できる世界を作ったと思っています。

そういった意味でも、人の生き方・仕事のあり方を支え続けるサービスだと感じています。

両手を駆使してペパボのホスティングサービスの魅力を表現するふっちーさん

-ペパボのホスティングサービスで働くメリットはどのようなところだと思いますか

ふっちー: 先ほどお話した、社会に対する影響力が大きいという点ももちろんあります。他にもあげるとすれば、ペパボの他の事業と比べると、技術・業務の領域が広いんですよね。

データセンターにおける物理的なインフラのレイヤー・ミドルウェアやアプリケーションまでの技術的な要素の幅広さを面白いと感じる方も多いのではないでしょうか。

多種多様な守備範囲をもつエンジニアを採用していることもあって、フロントエンジニアとインフラエンジニアとが同じチームでコミュニケーションをとりながら業務を行える環境はとても刺激的なのではないかと思いますね。

その他の職種でも、専門性を持ったパートナーが増えてきた印象です。

そういった専門性についてはホスティング事業部がもつ複数のサービスに固定されず横串で柔軟に動いてもらえるよう、2020年は大規模な組織改編も行いました。これによって、目的に応じたチームが作られ、個々人がより専門性を発揮しやすい環境となりました。

これまでの自分たちをぶち壊していけるような攻めの姿勢

-組織のパートナーに対して、どのようなマインドを持ってほしいと考えていますか。

ふっちー: 「攻めの姿勢」であってほしいですね。

レンタルサーバーに限った話ではないですが、インターネットでの表現やビジネスの場はどんどん多様化しています。

だからこそ、「今」の事業内容を守っているだけでは、絶対に成長できない。

いかに過去の自分たちを越えられるか、過去の自分たちにとらわれないで新しいチャレンジをしていけるかが大切だと思っています。

僕自身、ロリポップはペパボの他のサービスより断トツで攻めのマインドを持たなければならないと考えているんですね。

というのも、他のサービスはまだまだ新しい領域だから、これからマーケットを作っていく段階だと思うんですけど、ホスティングサービスの場合はサービスも市場も円熟しつつあるからこそ、自分たちの殻をぶち壊しにいかないといけない。

だからこそ、無鉄砲でも飛び込んでくれるマインドが絶対に必要ですね。

「これは『ホスティング事業』としてありなのか」と疑問に思うようなことでもいいんです。日々の業務も含めて、ぶち壊していけるような攻めの姿勢があってほしいし、僕はその挑戦を応援できるような事業部長でいたいですね。

攻めの姿勢のふっちーさん

-ロリポップは、リリース当初からご愛用くださっているユーザーも多くいるサービスだと思います。ロリポップのファンのみなさんへ一言いただいてもよろしいでしょうか。

ふっちー: 「これからも期待していてほしい」ですね。

今お預けいただいているサイトがより快適に安定して運営していただける状態を提供するというのはこれから先も変わらないところです。

安心して大切なデータをお預けいただければと思います。

一方で、先ほどお話したとおり、サイトをつくった先の成果につながるところに対してもサービスとしてできることはまだまだあるので、この点は今後強化していきたいと思っています。

これからユーザーになっていただく方も含めて「ペパボのホスティングを選んでよかった」と思っていただけるサービスでありたいです。

サービス運営はユーザーのみなさんと僕ら運営側が一緒につくるものだと思っています。ユーザーさんと僕らで50%ずつサービスを作ってきている気がするんです。ユーザーのみなさんからも「もっとこうしたい」とか「こういうところはめちゃいいからもっと伸ばしてほしい」とか「こういうのはやめてほしい」とかぜひ一緒にサービスをつくる気分で気軽にご意見いただけたらうれしいです。

今後ともロリポップをよろしくお願いします!

20周年を迎え老舗サービスとして安定したサービス運営を行うのはもちろん、ユーザーの「その先」も支えるインフラとして、新しいフェーズに入ったといえるロリポップレンタルサーバー。

「これからも期待していてほしい」――その声には20という数字にとらわれず、もっとずっと先の未来を見つめる決意が込められていました。

※現在(2021年11月11日~)ロリポップではこれまで関わってくださった全ての方々に感謝の気持ちを込めて、20周年特設ページをオープンしています!

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